牛丼チェーンの松屋で、絶大な人気を誇る期間限定商品「ごろごろ煮込みチキンカレー」(通称:ごろチキ)。今季の提供が間もなく終了しようとしており、当編集部には悲しみが広がっている。なぜなら、編集部においてごろチキの人気は絶大だからだ。

これでまた次の提供期間まで待つことになるのか? もしかして、松屋のカレーチェーン「マイカリー食堂」に同じような商品があるのでは? そう思い行ってみると、似た名前の商品「季節野菜のごろごろチキンカレー」があるじゃないか! これ同じようなもんじゃないの?

・サヨナラの足音

ごろチキ終了の雰囲気は、すでにお店で確認することができる。最近まで店頭にあったごろチキのポスターは店頭から撤去され、次の商品「ビビン丼」の宣伝が始まっている。実際、お客様相談室に電話をしてみると、2019年5月20日には終了している可能性が浮上してきた。


実は今季まだ1度も食べていなかった私(佐藤)は、今シーズン初となるごろチキを購入して会社に向かった。すると、編集部でもっともごろチキを食っている可能性のあるP.K.サンジュンが、満面の笑みで食っていたのである。彼は今季7~8回の頻度で食べたという。3日とあけずに食っている計算になる


・なぜ惹かれるの?

実際に食べてみると、ルウのなかには大き目にカットされたチキンが7~8個入っている。 “ごろごろ” という表現がふさわしいボリュームだ。並盛でも食い応えは十分ある。


ルウの色が濃いのも特徴で、食べると野菜の甘味と旨味、そして深いコクがある。一口食べるともう一口食べたくなる。そんなクセになる要素も、絶大な支持を得ている理由のひとつだろう。


久しぶりに食べると、即座に中毒になってしまうような錯覚に陥る。なるほど、ファンが別れを惜しみ、悲しみに暮れる気持ちがわかる。


・新たな出会い

さて。ここからが本題だ。松屋はカレーチェーン「マイカリー食堂」も展開している。以前の記事でも紹介したのだが、そこでは松屋で培ったカレーの味に特化したメニューを提供しているのだ。


ここの主力商品はかつカレー。ついでオムレツカレーがメニューの上位に表記されている。


メニュー表の下位に、こそっと「季節野菜のごろごろチキンカレー」(普通盛り680円 / 辛口)がある。お! これはあの松屋のごろチキじゃないのか? もしもそうなら、 “ごろチキロス” に悲しまなくて済むぞ。編集部のメンバーにも教えてやろう!


食券には「ごろごろチキンカレー」とある。これは間違いないだろう!


そう思いながら、対面した実物は……




あのごろチキではなさそうだ……


・同じ名前の違う人……

「季節野菜」と言っている以上、野菜がカレーという名の舞台に登場することは察しがついた。だが、主役(チキン)以上にごろごろと横たわっている感じは否めない。むしろ、チキンの方がやや脇役気味になっている。野菜が「ちょっとどけや」って言っているようだ……。


とはいえ、チキンだって負けていない。本家ごろチキに匹敵する、いやそれ以上の肉塊であることは間違いない。


だが、4個しか入っていない。その寂しさを野菜たちが補っていると思わなくもないが、やはり舞台に立つのは全員チキンであって欲しかった……。


・違う人の違う魅力

何よりも決定的に違うのはルウだ。


辛口を注文しているので、ある程度の辛さは想定していたのだが、その想定を軽く超える辛さだった。松屋ごろチキのような野菜の甘さはあまりなく、むしろ香辛料の主張が強い。


松屋のごろチキとは、完全に別物と考えた方がいいだろう。

スパイシーなカレーが好みという人にはハマる味かもしれないが、松屋のごろチキを期待して食べると、ちょっと面食らうかも。とはいえ、マイカリー食堂のメニューはコレだけではない。そのほかにも魅力を感じさせるカレーはいくつもある。また辛さも5段階からチョイスできるので、カレー好きはぜひともチェックして欲しい。


・今回訪問した店舗の情報

店名 マイカリー食堂 上野店
住所 東京都台東区上野7-4-7
営業時間 10:00~24:00
定休日 なし

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

日本、〒110-0005 東京都台東区上野7丁目4−7