ここ最近「カプセルホテル」が目覚ましい進化を遂げている。かつての “終電を逃したら仕方がなく泊まるモノ” といったイメージはどこへやら。オシャレで快適な、女性も安心して泊まることができるところが増えている。

2019年3月22日にオープンしたばかりの『hotel zen tokyo(ホテルゼントーキョー)』も、そのひとつ。実際に利用してみたところ、カプホとは思えない奇麗さと快適さだった。コンセプトが泊まれる茶室らしく、和の雰囲気もあって外国の方にも喜ばれそうだ。

・おしゃれな雰囲気の『ホテルゼントーキョー』

『ホテルゼントーキョー』は千利休が生み出した茶室「待庵」を、建築家が21世紀型に再解釈した和モダンな空間だ。「待庵」は現在も京都にあり、記者も実際に拝観したことがあるのだが、ミニマム過ぎて泊まる空間という雰囲気は全くない。そもそもお茶いただくための空間だしな……。

若干の不安を抱きつつ、『ホテルゼントーキョー』の暖簾(のれん)をくぐる。受け付けはシュッとしたコンクリートを基調としたつくりで、シュッとしたスーツを着たお姉さんたちが座っている。なんというか、オシャレ! 高級ホテルのような雰囲気ではないか。

・部屋の天井が高い

受付で鍵を受け取り、そそくさと与えられた部屋へと向かう。カプホと言えば、2段ベッドタイプが多いように思うが『ホテルゼントーキョー』では、1段ベッドが横一列にズラっと並んでいる。嬉しいことに部屋内の天井が2メートル以上もあるらしく、とっても開放的なのだ。

横幅も余裕で寝返りできるほど。コンセントの差込口もあり、ライトもいくつかありで、めっちゃめちゃ快適! 正直、茶室らしさがどのあたりにあるのかはわからなかったが、思う存分くつろげる和室といった雰囲気だった。

・宿泊客以外も利用可能な「バー」もある

男女別のシャワールームや共用スペースもあり、なにひとつ不便がない。そして嬉しいことにホテルの地下には、宿泊客以外も利用できるバー・ラウンジがあるのだ。ドリンクの値段もバーにしては手ごろで、ちょっと1杯ひっかけるのに良い。まさに至れり尽くせりではないか。

気になる宿泊費だが、記者が利用した日は5400円。カプホの割には少し高いかなあ、という気がしないではないが、これだけ充実しているのだから妥当な価格だろう。いつもと少し違う気分を味わえるカプセルホテルをお探しの方にオススメだぞ。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 hotel zen tokyo(ホテルゼントーキョー)
住所 東京都中央区日本橋人形町1-5-8
時間 チェックインは16:00〜

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼オープンしたての「ホテルゼントーキョー」

▼泊まれる茶室がコンセプトなんだって

▼とにかく天井が高くて開放感がある

▼部屋内にはコンセントの差込口が3つ

▼明りの調節などもできる

▼鏡もあって便利

▼コインロッカーも広い

▼共有スペースも快適だ

▼シャワールームにアイロンが置いてあるのも、地味にありがたい(おそらく女性のシャワールームのみ)

▼地下にはバーもあるよ

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