太陽の下、会場を埋め尽くす人・人・人……夏フェスはバンドマンにとって憧れのステージだ。通常、すでにある程度売れているミュージシャンだけが呼ばれるが、この大舞台に無名でも立てる唯一の可能性が「一般公募枠」である

そして、2019年4月15日に始まったのがライジングサンロックフェスティバルの『RISING STAR 2019』だ。サカナクションも輩出したこの新人オーディションに、結成13年・平均年齢36.5歳のバンドがエントリーしてみた

・RISING STARとは

2019年8月16日から2日間、北海道・石狩で開催される夏フェス『ライジングサンロックフェスティバル2019』。そのオーディションである『RISING STAR 2019』の応募期間は4月15日から5月31日まで。闘いの火ぶたは本日切って落とされた

10数年前に上京して以来、夏フェスを夢見てバンド活動を続けてきた私(中澤)。売れないまま明日で37歳になる。すでに新人オーディションを受ける歳ではない。もう結果も出ているかもしれない。しかし、バッターボックスから逃げたくはない。そこで応募してみたぞ!

・エントリー

『RISING STAR 2019』の応募で事前に用意が必要なものは音源とアー写。ただ、メンバー情報の項目に誕生日を記入する欄があるため、あらかじめ聞いておいたらエントリーもスムーズに進むことだろう。だが、それ以上におそらく誰もが苦戦するのが……


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バンドプロフィールとは別に項目が設けられているため考える必要がある。そもそも、音楽以外で自己が表現できないから音楽をしているという人は多いと思うのだ。ちなみに、私は以下の内容を記入した。

「結成13年。メンバーが入れ替わりながらも、ライブハウスで10年以上活動。
その活動の中で出会ったのが現メンバーです。

そう、全員がライブハウスで知り合った音楽仲間。
飲んでいる時や対バンなどでよく会う人と、やがて話すようになり、気づけば同じバンドのメンバーになっていました。

脱退に解散など、それぞれにバンド人生を歩んで来たメンバーの平均年齢は36.5歳。
でも、同じ方向を向いている。同じスピードで歩ける。前を向ける。

僕たちにとってはそれが奇跡。

だから、もう一度、今一度、何度でも、ゼロから這い上がっていこうぜ。」

──ライブハウスで活動を続けてきたバンドとしてこれ以上も以下もない。光の当たらないライブハウスの階段、受け取ってもらえないチラシ、売れていく友達。何の約束もなく気づけば集まっていた……だからこそのバンドだ

・憧れ

くしくも、2019年の『ライジングサンロックフェスティバル』にはナンバーガールの出演が決定している。大学の頃にコピーした今や「伝説」のロックバンド。

あれから、ライブツアーをしたりタワレコの視聴機に入ったり、無職になったり電気が止まったり色んなことがあった。あの頃憧れた「伝説」にはなれていないが、もう一度、今一度、何度でも、ゼロから這い上がっていこう。また、結果をご報告したい。

参照元:RISING STAR 2019
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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