昔の東京・秋葉原は「ジャンク」という言葉がふさわしい場所だった。どこで仕入れたのか分からないようなゾクゾクするような品々であふれ返っていたのに、最近はいろいろ厳しいからか、以前に比べてそういうモノを見かける機会が少なくなったなあ~……。

しかし、まだあるぞ! たとえば私(佐藤)は最近、びっくりするような値段のハンディビデオカメラを秋葉原で発見した。なんと1000円で釣りがくる! 999円、新品のビデオカメラだ。しかも地味に多機能ときている。これ、本当に使えるのか!?

・秀逸なキャッチコピー

この製品の正式名称はよくわからない。箱には「HANDY VIDEO 液晶デジタルビデオカメラ」を書かれている。値段は間違いなく999円だ。箱の表にはもっともらしく、こう書かれている。

「大事な瞬間を撮りこぼさない」


たとえば子どもの運動会や、友人の結婚式など。人生には大事な場面が数多く存在する。そんな時にビデオカメラがあれば、一生の思い出を記録しておくことができるだろう。このキャッチコピーは実に素晴らしい


さらに箱をよく見てみると、ビデオ録画だけでなく、写真撮影やボイスレコーダー機能、なんと赤外線ナイトビジョンで夜間撮影までできるそうだ。マジかよ! 999円なのにスゴイな!


・軽量で多機能

箱を開けてみると、製品はとても小さい。まさに手のひらサイズ。

レンズ部分が特徴的で、レーザービームでも出て来そうな感じ。レンズの横に並んでいるのはナイトビジョンLEDなのだとか。ほんまかいな。


2.2インチの液晶ディスプレイもちゃんとついている。


起動してメニューを開くと、解像度や日付表示など、細かな設定もできるぞ。やっぱりコレすごい!


手の小さい私でもしっかりと持つことができる。しかも軽い!


あまりにも軽いので重さを測ったところ、重量はわずか96グラム!


私が使っているiPhoneSEが113グラムなので、それよりも軽い! 軽すぎて本当に使えるのか、疑ってしまう。マジで撮影できるのか?


・撮影に挑戦!

ということで、さっそく撮影に挑戦。


まずは、編集長GO羽鳥を写真撮影してみると……。


撮れる! 撮れてる!! 意外とちゃんと撮れてる。日付表示されるのはいいけど、デフォルトでは2017年。そのままだと、なんか時間に置き去りにされた感が切ない……。


続いては動画撮影に挑戦。



撮れるぞ! 撮れるぞ! なんか懐かしい感じの画が撮れるじゃないか。まるで、ビデオカセットテープでみたいな味がある。うわ~、懐かしすぎてちょっと涙出そう。

次いでに部屋を真っ暗にして、ナイトビジョンの撮影にも挑んだ。すると……



真っ暗……。ナイトビジョンは残念ながら、期待以下だった。とはいえ、これだけ撮れれば十分だろ。だって999円。ぜい沢は言えない。液晶画面で動画を再生すると、音が出ないけど、それも仕方ないことだ。記録したSDカードをパソコンに突っ込めばちゃんと音が出るんだから、文句はない。


文句はないがひとつだけ言いたい。

充電時間4時間で、稼働時間は……



たったの10分……。それじゃあ、大事な瞬間を撮りこぼすだろ……。


おわり

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24