2019年3月12日、麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたピエール瀧容疑者。テクノユニット・電気グルーヴとしてデビューし、近頃では日本アカデミー賞の優秀助演男優賞も受賞するなど俳優としてもお茶の間に知られていた。

俳優が逮捕されると出演作品は放送が自粛となることが多いが、実力派俳優としても名声を轟かせる瀧容疑者は出演作品も並ではない。「シン・ゴジラ」も「アナ雪」もテレビから消える

・現在出演中のラインアップ

現在、CM3本、ラジオ1本、深夜番組1本に出演している瀧容疑者。そのラインアップは以下の通りだ。

<CM>
LIXIL「商品広告」
味の素Cook Do「アジアン鶏飯」
サントリー「角ハイボール」

<ラジオ>
TBSラジオ「たまむすび」

<テレビ番組>
静岡朝日テレビ「ピエール瀧のしょんないTV」
NHK「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」

──このうち、「ピエール瀧のしょんないTV」は静岡朝日テレビのホームページで休止を発表。3月13日14時現在、番組のページは削除されている。

・過去の出演ドラマや映画一覧

バラエティや情報番組などについては、おそらく上記のような対応が行われると思うが、問題になるのは過去に出演したドラマや映画。これまでの薬物逮捕の例を鑑みると、テレビでの再放送が自粛となる可能性が高い。そんな地上波放送不可となるかもしれない作品が以下である。

<地上波ドラマ>
NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」
NHK「となりのシムラ」
NHK土曜ドラマ「64ロクヨン」
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
NHK土曜ドラマ「55歳からのハローライフ」
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」
NHK連続テレビ小説「おひさま」
NHK大河ドラマ「龍馬伝」
MBS「MM9」
日本テレビ「おじいさん先生」
フジテレビ「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
日本テレビ「人類滅亡と13のコント集」
日本テレビ「私立探偵 濱マイク」
TBS「木更津キャッツアイ」
テレビ朝日「カケオチのススメ」

<映画>
「アウトレイジ 最終章」
「海賊と呼ばれた男」
「怒り」
「シン・ゴジラ」
「日本で一番悪い奴ら」
「エヴェレスト-神々の山嶺-」
「珍遊記」
「の・ようなもの のようなもの」
「先生と迷い猫」
「進撃の巨人」
「寄生獣-完結編-」
「アナと雪の女王」※日本語吹き替え
「くじけないで」
「そして父になる」
「凶悪」
「のぼうの城」
「ぱいかじ南海作戦」
「はやぶさ 遥かなる帰還」
「ALWAYS 三丁目の夕日’64」
「僕達急 – 行A列車で行こう – 」
「モテキ」
「落語物語」
「わたし出すわ」
「ぼくは うみが みたくなりました」
「少年メリケンサック」
「ブタがいた教室」
「百万円と苦虫女」
「隠し砦の三悪人THE LAST PRINCESS」
「犬と私の10の約束」
「グミ・チョコレート・パイン」
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
「ワルボロ」
「恋するマドリ」
「ユメ十夜」
「虹の女神 Rainbow Song」
「ゆれる」
「日本沈没」
「ALWAYS 三丁目の夕日」
「リンダ リンダ リンダ」
「ローレライ」
「SURVIVE STYLE 5+」
「漫★画太郎SHOW ババァゾーン(他)」
「手を握る泥棒の物語」
「アイデン&ティティ」
「1980」
「SF:Short Films」
「月の砂漠」
「DRIVE」
「Red Shadow-赤影-」
「SF:Stereo Future」
「SF:サムライフィクション」
「Happy People」

<ゲーム>
「SIREN2」

(公式サイトより引用)

──「シン・ゴジラ」「進撃の巨人」「ALWAYS」「アナと雪の女王」と、多額の費用が投じられてそうな作品のオンパレード。すでにセガゲームスは逮捕を受けて「JUDGE EYES:死神の遺言」の販売自粛を発表。ネットでは、オラフ役で出演している「キングダムハーツ3」にも心配の声が上がっている。

はたして、これらの作品は今後テレビで放送されることはないのか? ミュージシャンとしての側面しか知らなかった筆者(中澤)は、俳優・ピエール瀧の出演作品数の多さに衝撃を受けた。改めて事件の影響の大きさを考えさせられる。

参照元:ピエール瀧公式サイト静岡朝日テレビSEGA
執筆:中澤星児
イラスト:マミヤ狂四郎