タイの料理と言ったら? そう問いかけられたら、おそらく多くの人はトムブラウン……ではなく「トムヤムクン」と答えるだろう。何しろ、トムヤムクンは世界三大スープの1つとも言われていて、タイ独自の伝統的な料理でもあるからだ。

たまには本格的なタイ料理を食べてみたいものだが、冷凍食品でウマそうな一品を発見したので買ってみることにした。日本だと「辛い」というイメージがあって、いろんなタイアップ商品が売られることもしばしばなトムヤムクン。辛いものがあればサッパリ系なものもあったりと種類が多いのも特徴だが、果たしてどんなものだろうか。

・ピカールのトムヤムクン

この度、商品を購入したのはフランスの冷凍食品専門スーパーマーケット「Picard(ピカール」。高級冷食というイメージがあるが、トムヤムクンは2個入り(500g)で951円と目ん玉が飛び出るような金額ではなかった。

作り方は2種類あって、レンジか鍋。そこはお好みでといったところだが、手っ取り早くレンチンで食べることにした。手順は簡単で時間にして10分くらい。ラップをはがし、加熱の途中で全体をかき混ぜてまた加熱……といった感じで出来上がりだ。

・酸っぱくてサッパリ系のトムヤムクン

注意すべきは調理場所。独特な匂いと味が特徴のトムヤムクンだけに、家で食べるのがベストだろう。現に編集部のレンジでチンしたら、周りが「何を作ってんの?」とザワつき始めるくらい東南アジアの匂いが部屋を包んだ。

想像以上にトムヤムしていたことはさておき、出来上がりを見た感じ辛いタイプではなさそうだ。中に入っているのは、フクロタケ、えび、エシャロット、ねぎなど、いろんなものが合体していた。実際に食べてみたところ、辛さはほとんどなく酸っぱさメイン。レモングラスがちょっと多めに感じたが、サッパリしたトムヤムクンが好きならストライクな味だろう。

・辛くはない

個人的にはウマいと感じたが、トムヤムクンはクセのある料理だけに感じ方は人それぞれ。せっかく2個あるし、編集部メンバーにも食べてもらった。すると……

「辛くないけど、これはこれでウマい」「サッパリしている」「自分はちょっと苦手」──などなど、好みによって合わないメンバーもいた。まぁ、この結果もトムヤムクンらしいとは “らしい” のかもしれない。

個人的にはレンチンだけで本格的に出来上がること、容器をそのまま捨ててOKなところもイイと感じた。ただ、手軽に食べられる一方で、先にも述べたように匂いはかなりのもの。場所だけは選んで食べることをオススメするぞ。

参考リンク:ピカール「トムヤムクン」
Report:冷凍食品研究家・レンチン原田
Photo:RocketNews24.
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