いつからだろう? みんなを笑顔にする “プリン” が、こんなにもギスギスしてしまったのは。およそ10年ほど前から「とろとろ系プリン」の勢力が拡大して以来、プリンはいつの間にか「かため派 vs とろとろ派」の争いが絶えないスイーツになってしまった。

どちらもプリンであることには変わりなく、それぞれに美味しさがあるが「かため派」も「とろとろ派」もお互いに譲ろうとはしない。今後もプリン戦争が続くのか……。そう思われていた矢先、彗星の如く登場したのがセブンイレブンの『窯焼きとろ生カスタードプリン』だ。ハッキリ言ってこいつはプリン戦争に終止符を打てる逸材である──。

・譲れない戦い

あなたは「かため派」と「とろとろ派」のどちらだろう? 昔ながらのカスタードプリンがお好みなら かため派、パステルに代表されるなめらかプリンがお好みなら とろとろ派に分類される。もちろん「どちらも好き」という意見があってもOKだ。

個人的には「かため派」で、とろとろ系のプリンにはやや違和感がある。一口目は美味しいのだが “ずっととろとろ” がどうもしっくり来ず、結局は昔ながらのプリンを購入してしまう。プリンを食べているのかクリームを食べているのかわからない、端的に言うとそういうことだ。

一方「とろとろ派」に言わせると、最初から最後までとろとろ食感が味わえるなんてマジで最高……ということらしい。彼らにとってなめらか系のプリンは「ずっと大トロ」そんな感じなのであろう。理解できなくはないが、譲る気もサラサラない。こうして両者の言い分は並行をたどっていた。


だがしかし──。


そこに登場したのが、セブンイレブンの『窯焼きとろ生カスタードプリン』である。記者は何気なく購入したのだが、口の中で起きたあり得ない現象に言葉を失った。なぜなら「とろとろ」と「かため」がどちらも見事に再現されていたからだ。

・まさかのいいとこ取り

こちらのプリン、表面はいかにも「昔風でっせ」的なビジュアルをしているが、中心部はほぼトロトロ、舌の上でスッと消えていくようなクリーミーな食感である。そして外側に向かっていくにつれ、ややかためのカスタードプリンになっているのだ。

かためといってもほど良いかたさで「プリンとしての存在を確認できる程度」である。決してゴワゴワではなく、だからと言ってクリームでもない。そんな絶妙なバランスがたった1つのプリンの中で両立しているのだから、これを奇跡といわずなんと言うべきなのか? マジでスゴイ。

試しに「とろとろ派」に『窯焼きとろ生カスタードプリン』を食べさせてみたところ「これはスゴイ!」と大絶賛していた。「かため派」の記者も大絶賛なので、これは戦争終結……! 長きに渡る争いに終止符が打たれた瞬間と言っても過言ではあるまい。それくらいミラクルなプリンなのである。

・戦争が終わった

例えばお家に「かため派」と「とろとろ派」がいたとしても、コレさえ買っていけばNO文句間違いなし。どちらにもハッピーが訪れるハズだ。平成ギリギリの2019年3月……ついに、長きに渡るプリン戦争が終結したことをここに宣言したい──。

とにもかくにも、『窯焼きとろ生カスタードプリン』は本気でスゴいから、興味がある人は1度試してみてはいかがだろうか? 『窯焼きとろ生カスタードプリン』は税込189円、新潟と富山を除く全国で発売中だ。

参考リンク:セブンイレブン
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼こちら、ロマンあふれる「はんごうプリン」の記事。かため。

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