“一期一会” 説明するまでもないだろうが、茶道の心得をあらわした言葉で、なにごとも生涯に一回しかないと考えて専念せよ的な意味だ。良くも悪くも “これっきり” を体感する機会が減った世の中であるとはいえ、大事にしたい言葉ではある。

つい先日、京都の宇治をブラついていた時のことだ。でかでかと『抹茶ラーメン』と書いてあるのぼりを見つけた。「スープに抹茶が入っているのか。それとも麺に混ぜ込んであるのか……」きっと、この機を逃したら食べる機会はなかなかめぐってこないであろう。チャンスを逃すまじと、実際に食べてみたぞ。

・抹茶ぎょうざもあるぞ

『抹茶ラーメン』を提供するのは、平等院鳳凰堂からすぐ近くにある “ラーメン 田中九商店” だ。メニューを見てみると、どうやら麺に抹茶が入っているらしい。茶そばのように、お茶の香りがするのだろうか。疑問に思いながらも、同店一番人気という “宇治抹茶スタミナ塩ラーメン” を注文してみた。

値段は1310円とラーメンにしてはお高めだが、観光地だからな。外国人にも大人気のようで、ラーメンの到着を待っている間にも、さまざまな言語が聞こえてくる。耳をすませていると、抹茶ラーメンと並んで抹茶ぎょうざも人気のようだ。こちらは皮に抹茶が入っているんだって。

・抹茶の香りはそれほど感じない

運ばれてきた “宇治抹茶スタミナ塩ラーメン” はキムチも乗って、確かにスタミナが付きそうだ。まずは気になる麺から食べてみよう。思ったよりも緑ではなく、茶と緑が混ざったような色あいだ。味も抹茶の味が強いということはなく、ほぼ感じない程度。クセがなくて食べやすい。

舌触りが少しザラっとしていて、ラーメンというよりはそばに近いだろうか。麺がスープとよく絡むので、思わずガツガツ食べてしまう。トッピングの煮卵、チャーシュー、メンマも程良い量。これぞラーメンという定番のスタイルに、主張しすぎない抹茶麺の組み合わせだ。

見た目の意外性で楽しませ、そして味は安心して食べられるように、お店の人が計算してくれたのだろうと感じる一杯だった。宇治観光でグルメと言えば抹茶ソフトや抹茶スイーツが定番だが、抹茶ラーメンも併せて味わってみてはいかがだろう。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 ラーメン 田中九商店 平等院店
住所 京都府宇治市宇治蓮華9-1
時間 11:00〜18:30

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼宇治に来たら「抹茶ラーメン」!? 

▼平等院近くの「ラーメン 田中九商店」で食べられる

▼麺に抹茶が入っているらしい

▼ふむふむ

▼スープと麺が良く絡むよ

▼メニューも豊富だった

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