健康志向がかつてないほど高まり、誰もがカロリーや糖質を気にする時代。ある人はスポーツジムに通い、またある人はウォーキングに励む。美味しいものを食べたいけれど、ダイエットのことを考えると後ろめたい……そんな人は多いのではなかろうか?

特に糖質を油で揚げた「ドーナツなんてもってのほか!」というそこのあなた。気持ちはわかる。わかるのだが、ミスドの新作『もっちりフルーツスティック』は激ウマだ。なんなら「第2のポンデリング」になる可能性を秘めている。

・健康を意識したドーナツ

2019年2月22日から発売となったミスドの新作「もっちりフルーツスティック」。ダイエット時代の影響をモロに喰らっているミスドが、健康志向を意識して開発した「からだに にじゅうまるシリーズ」のメニューとなっている。

「もっちりフルーツスティック」は、こんにゃく粉に含まれているグルコマンナンを生地に加え、吸油を抑えるように生地の配合を調整。結果的にもっちりとした独特の食感になったという。生地には3種のドライフルーツが練り込んだ “今どきっぽいドーナツ” だ。

味はハニーとシナモンの2種類で、価格はどちらも税込み140円。カロリーは1本あたり約140kcalだというから、オールドファッションと比べても半分以下である。この程度のカロリーならば罪悪感を覚える人も少ないのではなかろうか。

・ミスドの叫び

今のドーナツは、時代の恩恵を全く受けられないグルメの代表格である。いや、むしろ逆行している。……それでも、それでもドーナツで勝負するしかないんだ! 「もっちりフルーツスティック」からは、そんなミスドの心の声が聞こえてくる……気がしなくもない。

それはどうでもいいとして、肝心なお味の方はというと……これがウマい。“まったり濃厚”とか “とろけるような口どけ” 的な派手さはないものの、素朴にしっぽりウマいのだ。刺激は決して強くないものの、いくらでも食べ続けられそうな素っ気なさが好印象である。

個人的には「シナモン」の方がオススメで、ドライフルーツの甘さがよく伝わってきた。ハニーも悪くないが、どうしても “砂糖のかたまり感” が強い。惜しい、実に惜しい。なんなら “素揚げ” くらいシンプルにした方が売れる……気もする。

結論から言うと「もっちりフルーツスティック」は、「クロワッサンドーナツ」や「クリームブリュレドーナツ」のようなインパクトには欠けるが、ポンデリングのような息の長い商品になる可能性を秘めていると感じた次第だ。ミスドの逆襲はここから始まる……のかもしれない。

参考リンク:ミスタードーナツ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼これはウマい。5~6本余裕で食えそう。

▼ちなみに「オールドファッション」は凍らせると超ウマいぞ。