炭酸とコーヒーの組み合わせ……それは、定期的に色んなメーカーがチャレンジするものの、大体がイマイチな評価……時には地雷とまで評されることもある禁断の選択。それぞれ単体であれば、恐らく人類が滅ぶまで愛され続けるだろう。しかし合体した場合の寿命は、羽化後のセミ並みに儚(はかな)い

組み合わせ自体の歴史はそこそこあるように思えるし、販売後の評判も想像しやすそうなもの。しかしなぜかニューフェイスの誕生が後を絶たない。短期間だけであれば勝利が約束されているのだろうか? とにかく興味だけはかきたてられるこのフレーバーに、ついにリアルゴールドが参戦。なんだかんだで好奇心には勝てなかったので飲んでみたぞ!

・見た目はコーラっぽい

問題の新作は『リアルゴールド ウルトラチャージ ブラック』で、2月4日から全国にて販売中のもの。イラストの隙間から見える色的にはコーラみたいに真っ黒だ。ボトルには「3つの黒素材」としてブラックジンジャー、ブラックペッパー、コーヒーのエキスが入っていると書かれている。



なんとなくだが辛口、あるいはドライな感じなのだろうか? ペッパーにジンジャーとかピリッとして結構おいしそうではある。また、エナジー系でおなじみの高麗人参エキス、ローヤルゼリー、アルギニンなんかもしっかりアピール。



ノーマルのリアルゴールドにアルギニンは入っていないので、エナエナしい雰囲気はブラックの方が強いように感じる。原材料の表記を見てみると、黒素材や高麗人参などのほかにガラナエキスも。もしかしたら、北海道メインで売られているガラナ系飲料みたいな感じなのだろうか? 



・良い感じの香り

ジンジャー、ペッパー、ガラナ、その他のエナ系ではおなじみの素材の炭酸飲料。ここで止まっていれば普通にウマいエナジードリンクになりそうなもの。しかし今回はコーヒーがぶち込まれてしまっている。はたしてこの選択は吉と出るのか凶と出るのか。

ボトルを開けると、吹き出る炭酸ガスと共にあたりに広がる爽やかな香り。おっ、何か良い感じだぞ? 匂いそのものは清涼感があって好ましい。コーヒーも確かに存在するが、主張は控えめだ。過去の例からコーヒーを前面に押し出すリスクを避けたのだろうか?

グラスに注いでみると、コーラっぽさが一気に加速する。原材料にカラメル色素と書かれていたので、ぶっちゃけ色的にはよくあるコーラと一緒だろう。泡立ちの感じも果てしなくコーラ。こっそり入れ替えておいても、開けるまでは多分気づかないはず。



いざ飲んでみると……


ん? 


よく分からない。もう一口いってみよう。


んん……?


うめぇ! とも マズい! とも言えない微妙な感じはどうしたらいいのだろう。とりあえずノーマルなリアルゴールドと比較するなら、甘さはかなり控えめだ。想像通りのドライさ。コーヒーは味の面でも香り同様に控えめだった。飲む前と飲んだあとにふわっとほのかに感じる程度。



やや乱暴に表現するなら、ノーマルのリアルゴールドから甘さを抜いて、味ではなく香りだけにコーヒーを付与したらこうなるかもしれない……という感じ。アリかナシかでいえばアリ。また、ここまでさりげないなら、コーヒーはあっても無くてもそんなに変らないんじゃないかという気がしなくもない。

・正直よくわからない

炭酸にコーヒーといえば、激しく賛否が分かれたエスプレッソーダや、過去に編集部メンバーを困惑させた「コカ・コーラ コーヒープラス」などを思い出す方も多いのではないだろうか? 

この黒いリアルゴールドは、それらと比べれば割と間口は広い味だと個人的に思う。ガラナ系やドクターペッパー、あるいはルートビアみたいな変化球じみた味が好みの方ならきっとエンジョイできるだろう。

過去の炭酸入りコーヒーでやられた方も、「不味すぎて飲めない」となることは無いと思うので「マズすぎたら嫌だけどちょっと興味はあるな……」と二の足を踏んでいる方は思い切って好奇心を満たしたらいいと思う。ただし筆者はエスプレッソーダも割りと好きだったし、ドクペやルートビアは大好物なので、そういう人の意見だということも最後に付け加えておこう。

参照元:リアルゴールドエスプレッソーダ
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼2019年最大の集中力と忍耐力を発揮してノーマルとブラックを混ぜました