お笑い界にある数々の賞レース。漫才のNo.1を決めるのが「M-1グランプリ」ならば、コントNo.1を決めるのが「キング・オブ・コント」そしてピン芸人No.1を決めるのが「R-1ぐらんぷり」だ。

そのR-1ぐらんぷりに出場した芸人「キートン(元・増谷キートン)」さんがブチギレている──。惜しくも3回戦で敗退したキートンさんが自身のTwitterに投稿したところによれば「意図的に落とされた」というのだ。

・怒りのツイート

R-1ぐらんぷりは2002年から開催され、今年で17回目を迎える “No.1ピン芸人決定戦” である。歴代の優勝者には「アキラ100%」「じゅんいちダビットソン」「ハリウッドザコシショウ」らがおり、全てのピン芸人が目指す頂点、と言っていいだろう。

キートンさんは、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のピン芸人。「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の「RIKACOシリーズ」でご存じの方も多いのではなかろうか?

そのキートンさんが2019年1月30日に投稿したツイートによると「R-1ぐらんぷりの3回戦で意図的に落とされた」という。全文についてはぜひご自身の目でご確認いただきたいが、ポイントは以下のとおりである。


・3回戦敗退となったが、意図的に落とされた
・3回戦はめちゃくちゃウケた。どんなに謙遜してもベスト5に入るくらいウケた
・だが準々決勝進出の24名の中に自分の名前がなかった
・知名度があってそこそこウケた人が残るのは大人の事情で仕方ない
・ただ、圧倒的にウケている知名度のない芸人を落とすのはどうなのか?
・参加費(2000円)を取って出来レースでは「R-1詐欺」ではないか?
・今回のネタで合格しないなら審査員のセンスを疑う
・審査員に好き嫌いはあって当然だが、客観的な視点も必要ではないか?


そして、最後に、


「おもしろくねーヤツがおもしれーと思ってる芸人集めて、仲良くコンテストごっこしてれば?」


……としている。ここまでの熱量でツイートしていることを考えれば、率直に「ブチギレている」と言って差し支えないだろう。

・公平なジャッジは可能なのか?

あくまでこれはキートンさんの主張であり、審査員側の言い分もあるハズだ。特に「おもしろさ」には明確な基準がないため、誰もが納得する公平なジャッジは難しい。それでもキートンさんの言う通り “知名度” や “大人の事情” があるならば、それはそれで本来の大会の趣旨とは外れているハズだ。

ネット上ではキートンさんに理解を示す声がある一方で、批判的な声も多い。個人的にはそこまでウケたというネタを純粋に見てみたい気もするが、果たして──。なお、第17回R-1ぐらんぷりの決勝戦は、2019年春に開催予定だ。

参照元:Twitter @masuyakeaton
執筆:P.K.サンジュン

▼これでも柔らかくした文章だという。

▼おまけ。