具材によって様々な味のバリエーションが楽しめるハンバーガー。中でも、素材の旨味を堪能できることで根強い人気を誇るのが『チーズバーガー』だ。

そこでコンビニ各社のプライベートブランドから発売されている『チーズバーガー』を食べ比べてみることにした。今回の対象はローソン・セブン・ファミマに加え、北海道で圧倒的な人気を誇るセイコーマート(セコマ)の商品である。それでは進化し続けるコンビニチーズバーガーの “今” をご覧いただこう。

【購入したチーズバーガー】

・ローソン『チーズバーガー』198円 / 340kcal
・セブン『THEチーズバーガー』198円 / 348kcal
・セコマ『チーズバーガー』198円 / 325kcal
・ファミマ『チーズバーガー』198円 / 302kcal
※いずれも北海道内の店舗で購入

示し合わせたかのように価格はいずれも税込198円とピッタリ横並びだ。なお、カロリーはセブンが348kcalで最も高く、ファミマが302kcalで最も低い。さあ、味にはどんな違いがあるのだろうか?

・ローソン『チーズバーガー』198円 / 340kcal

ピクルス入りのケチャップやブラックペッパーを使用しているローソン。味わってみると、確かにピクルスらしい酢の酸味とブラックペッパーのスパイシーな風味が感じられた。味に刺激があることを考えると、やや大人向けのチーズバーガーと言えるかもしれない。

なお、パティに弾力があり、少し “かまぼこ” っぽいところにハンバーガー専門店との差を感じたが、食べ応えがあってこれはこれでウマかった。

・セブン『THEチーズバーガー』198円 / 348kcal

こんがりと焼かれたバンズの香ばしい風味、まろやかなチーズのコク、ケチャップの甘み、肉の旨味がしっかりまとまっていたのがセブン。トータルの味付けは濃いめだが、万人受けしそうなクセのない仕上がりとなっていた。

また、バンズはしっとりふっくら、パティも柔らかく食べやすかった。突出した個性はないものの、味と食感の優れたバランスが楽しめるチーズバーガーだ。

・セコマ『チーズバーガー』198円 / 325kcal

4社の中で唯一、レタスが入っていて、ケチャップの代わりにサルサソースを使用しているセコマ。まるでタコスのような組み合わせだなぁ……と思いきや、実際に食べてみたところサルサソースのスパイシーさはかなり控えめでケチャップにより近い味わいだった。

また、バンズは非常にサックリしていて、パティもふんわり柔らかい点が大きな特徴だ。全体的には薄味でジャンク感控えめのナチュラルな一品である。

・ファミマ『チーズバーガー』198円 / 302kcal

キツネ色で艶のあるバンズが大手ハンバーガーチェーンのチーズバーガーを思わせるファミマ。食べてみると、マスタードのまろやかな酸味と辛み、チーズの濃厚なコク、肉の旨味が一体となって芳醇な味わいを生み出していた。

ローソンと同じく、味に刺激があるので好みは分かれるかもしれないが、マクドナルドの「マスタードソース」なんかが好きな人はハマるであろうチーズバーガーだ。

いかがだっただろうか。スパイシーなローソン、クセのないセブン、ナチュラルなセコマ、マスタードソースが効いたファミマとそれぞれに特徴がみられたが、気になるチーズバーガーはあっただろうか? ちなみに筆者は前までセブンが1番だったが、今はファミマに傾いているところだ。

日々進化しているコンビニグルメ。きっとチーズバーガーもさらなる改良が重ねられていくに違いない。いったい各社がどんな味に変化させていくのか、今後も要注目だ。

Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.