寒い寒い寒い! さみィィィイイイ!! 自転車をこげば指が凍りついて取れそうになる今日この頃。こんな日は、家にこもってアニメでも見たいものだ。

というわけで、2019年冬アニメのおすすめ5選をご紹介したい。ポツポツと2話が放送され始めている中、1話時点で個人的に勢いを感じたのはこの作品

・『上野さんは不器用』

とある中学校の科学部の日常を描く『上野さんは不器用』。科学部部長の上野さんは後輩・田中に恋しながらもその気持ちを素直に伝えられない。暴走する上野さんがただただ可愛いアニメだ

そのテンポの良さと、様々なアプローチをしては悶える上野さんの姿に思わずこちらまで悶えてしまう。こんな気持ち、誰だって抱えたことはあるだろう。


・『かぐや様は告らせたい』

前述の『上野さんは不器用』とはまた違ったアプローチのラブコメが『かぐや様は告らせたい』である。家柄最強のエリートたちが集う秀知院学園では恋も頭脳戦。

天才がなんとか相手から「好き」という言葉を引き出そうと知略の限りを尽くす様子には、まぬけさを通り越したガチ感が凄い。勢いあるナレーションを入れる青山穣(あおやまゆたか)さんも良い味。

・『どろろ』

リメイクブームである昨今。ついに手塚治虫が登場。古い作品のリメイクとなると古臭い雰囲気になるのでは……と、いつも心配になるが、現代的なテンポや表現で名作アニメになるものも多い。『どろろ』も今のところそのライン。

時は平安の世。化物と人が交差する原作の重厚な雰囲気はそのままに、美しい作画で描かれる世界観は鳥肌もの。普遍的な原作力も感じる良いリメイクだ


・『盾の勇者の成り上がり』

異世界転生ものにもかかわらず1話からボッコボコにされるのが『盾の勇者の成り上がり』。最弱の盾の勇者として異世界に召喚されてしまう平凡なオタク大学生・岩谷尚文。その弱さを利用され貶められた挙句、犯罪者のような扱いを受ける。

他の勇者がイイ感じにイケメンのクズで、1話にしてすでに胸アツな展開が見えるような本作。今から成り上がりが楽しみだ。


・『私に天使が舞い降りた』

「え!? もう30分経ったの?」と思ってしまうのが『私に天使が舞い降りた』。内容は、人見知りな女子大生みやこが、妹が連れてきた友だちの女子小学生の花ちゃんを好きになるというものだ。

そこはかとなく狂気を感じる内容だが、テンポが良すぎて30分がマジで一瞬。グルーヴする女子大生と女子小学生のやり取りに惹き込まれる。勢いNo.1。


──以上である。個人的には今期はコメディーが強いように感じた。また、話題のたつき監督の『ケムリクサ』や人気アニメ第2シーズンの『けものフレンズ2』『賭ケグルイ××』などはまだエンジンがかかっていないもよう。まだ1話が放送されていない『ピアノの森』も楽しみ。

様々な話題作がひしめく2019年冬アニメ。とにもかくにも、スタートは切られたが、はたしてこの中で最後まで勢いをキープできるアニメはあるのか? 次回が楽しみである。

執筆:中澤星児
©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会
どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン
(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会

▼『上野さんは不器用』

▼『かぐや様は告らせたい』

▼『どろろ』

▼『盾の勇者の成り上がり』

▼『私に天使が舞い降りた』