いよいよ開幕したアジアカップ、サッカー日本代表はトルクメニスタンとの初戦を3−2でなんとか勝利し、グループステージ突破に向けて貴重な勝ち点3を手にした。そして本日1月13日はオマーン戦(日本時間22:30キックオフ)、ここでも白星を重ねて王座奪還へ弾みをつけたいところだ。

試合は「NHK BS1」と「テレビ朝日系列」で放送されるが、テレ朝の解説はご存じ松木安太郎さん。松木さんと言えば、居酒屋で観戦しているかのような松木節で知られている。そこで今回は、松木さんが試合中に言いがちなセリフをまとめてみた。題して「サッカー日本代表の試合解説をする松木安太郎の口癖10連発」だ!

その1:PK! PK! PKだ!!

1試合で数回は聞けるのが「PK」である。日本の選手がペナルティーエリア内に侵入して倒れようものなら、必ずと言っていいほど松木さんの口から飛び出す。今のはノーファウルかなぁ……と思ったとしても、松木さんが「PKだ!」と叫ぶと腰がフワッと浮いてしまう人も少なくないだろう。


・その2:ハンドハンド!

そしてPKと同じくエリア内で頻発するのが「ハンド」の連呼だ。わずかでも手付近にボールが飛んだら即ハンド。ただ、自信がない時は「ハンド! ハンド! ハンドはないか!?」と言い直すことも。ちなみに2011年のアジアカップでは、相手選手のハンドだと叫んでいたら味方の李忠成選手の手にボールが当たっていた


その3:あぁぁぁぁぁ、危ない!!

それから日本代表がピンチに陥った際、松木さんの解説で外せないのが絶叫系。「あぁぁぁぁ」「おおおぉぉぉ」といった悲鳴はもちろん、「危ない! 危ない!!」といったド直球の感情を連呼する。解説の枠をはみ出して発言するところも松木さんの良さである。


その4:オフサイド! オフサイドだ!

これまたピンチで飛び出す言葉。ディフェンスラインをギリギリで突破されて失点すると、最後の最後までオフサイドを主張して認めない。スロー映像が画面に映し出されても、とことん日本代表をかばい続ける。


その5:ファウルじゃないか!

松木さんの解説が輝きを放つときは、何もペナルティーエリア内や得失点のシーンだけでない。競り合いなどでも感情を爆発させ、日本の選手が少しでも不利に見えると「ファウル」を猛抗議。相手選手には厳しく、審判へカードの要求も忘れない。


その6:なんですかコレは(怒)

そして試合中にかかわらず普通にキレてしまうのも松木さん。日本代表に不利な判定、いわゆる「中東の笛」などで日本代表に不利なジャッジがあった場合は怒りを隠さない。パターンもいろいろあって、過去に6分のロスタイムが表示されたときは「ふざけたロスタイムですね(怒)」と視聴者の怒りを代弁するブチギレぶりを見せた。


その7:今の失点は忘れた方がいいね

サッカーに失点はつきもの。それだけに日本代表も失点するのだが、松木さんは相手の好プレーによって日本代表が失点してしまったら悔しさを出しつつも、ちゃんと相手を讃えることも忘れない。ちなみにトルクメニスタン戦では、相手の好プレーを認めて「事故みたいなもんだから忘れた方がいいね」とコメントした。


その8:まだ時間はタップリあるからじっくり(残り数分)

最後の最後まで諦めない男、それが松木安太郎である。日本代表がどれだけ苦しい状況に立たされようとも、得点差が開いたとしても諦めない。たとえ残り時間が少なくなってもポジティブ。サッカーは数秒でゴールが生まれるスポーツだけに「まだ時間はタップリある(残り数分)」と前向きな姿勢を崩さない。


その9:打て!

得点の確率がわずかでもあったら迷わずシュート。そう願っているのか、シュートコースが見えたら積極的にシュートを打って欲しい気持ちをそのまま口にする。ゴール前になればなるほど本領発揮。視聴者と同じ姿勢で攻撃を後押しするのも松木さんの特徴だ。


その10:もう1点欲しいね!

日本代表が優勢に試合を進めると、松木さんはニッコニコ。1点だけでは物足りず、さらに得点するよう日本代表にエールを送る。得点すると上機嫌で、とにかく欲しがる発言もしばしばだ。


……以上が「サッカー日本代表の試合解説をする松木安太郎の口癖10連発」である。他にも擬音を使いがちなところなど、いろいろあるが無邪気なところが松木節。NHKの淡々とした実況解説もいいが、テレ朝のアツい実況解説も魅力がある。今晩も、松木さんはお茶の間と一緒になって戦ってくれることだろう。頑張れ、ニッポン!

参考リンク:テレビ朝日「アジアカップ2019」
執筆:原田たかし
イラスト:稲葉翔子