ちょっとデカ目のダイソーに行くと、ときたま「こ、こんなものまで売るようになったのか……!」と驚かされることがある。ラジコンしかり、アジアのプラ椅子しかり、だ。しかし今回の衝撃は、それらを遥かに上回るモノだった。

何が売っていたのかというと、いわゆる「前扉がパカパカ開く衣装ケース(スタックボックス)」である。ホームセンターや、近所のスーパーの上の方の階によく置いてあるアレが、100円ショップのダイソーに売られていたのだ!

その存在を、私が初めて知ったのは昨年2018年の11月ごろ。東京は世田谷区、経堂のダイソーにて発見し、「こ、こんなものまで……」とビックリ仰天、腰を抜かしたものである。しかし、その時は即買いしなかった。


なぜなら……


まずは、価格が600円であるということ。これは「100円ショップ」のダイソーにおいてはべらぼうに高い価格設定であり、「100円モード」になっているダイソー内での思考回路では躊躇(ちゅうちょ)せざるを得ない値段である。


また、すでに同じようなパカパカ衣装ケースを持っていた……ということも理由のひとつ。何年か前、このパカパカ衣装ケースが爆発的にブームになったこともあるし、気になる存在だったので通販で買ったのだ。


だが!!


私は、このパカパカ衣装ケースを、どうにもこうにも使いこなせないまま今にいたる。クローゼットの奥に入れているということもあるが、いちいち衣装を出すためだけに、パカパカと扉を開けるのが面倒くさくて仕方ないのだ。

さらに言えば、どんな衣装を、どう入れるのが最適なのか、いまだに正解がわからない。だって、奥に入れたら取り出せないし、ふわっと&フラットに重ねていっても少ししか入らないし、ギュウギュウにしたら取り出しづらいし……


一体全体、どうしてこんなのが流行ったんだ!?


……と思ったりすることも、正直なところ多々あった。おそらく私の使い方が下手くそなだけだと思うのだが、つまるところ、私はこの「パカパカ衣装ケース」に否定的なスタンスなのである。しかし、否定だけでは何も生まれない。

しっかりと向き合わなければならない。

単に使いこなせなくて否定している自分を……

恥じなければならない。

なぁ〜に、簡単である。

この商品は、洗濯物を丸めて入れなければ良いのである。お店の棚に陳列されている上着のごとく、1つ1つ畳んで、ふわりと重ねていけば良いのである。ということで、畳んで重ね入れようとしたのだが……


……やってられっかあーーーッ!

どうじゃーっ!

ていうか、そんな「ふんわり」と余裕もたせて入れてたら、狭い我が家(ワンルーム)の収納スペースだと洗濯物が全部入り切らないんじゃあああああああああああっ!

ぎっちりギチギチに入れないと、全部の洗濯物が収納しきれないんじゃあああああああああああああああっ!


──てな感じで、やはり無理だった。なんというか「性格の不一致」というか、「方向性の違い」というか、とにかく私とは相性が悪いようなのだった。引き出しのほうが好き〜!

ちなみに商品の質としては、以前に通販で買ったパカパカ衣装ケースと さほど変わらないような印象。サイズは縦24、幅38.5、奥行45cmで、正式名称は「スタックスボックスつめーる」だ。価格は先述の通り600円で、安いのか高いのかよくわからないが、使いこなせる人は ぜひ挑戦してほしい。

Report:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.