日本で一番有名なとんこつラーメンチェーンというと、おそらく一蘭になるだろう。オーダーを用紙に書いて店員さんに渡すシステムや、仕切りのついたカウンター席は初めて行ったとき衝撃的だった。

その一蘭が昨日2018年12月20日、驚きの発表をしたことでネットがザワついている。なんと、豚を一切使用しない「100%とんこつ不使用ラーメン」の店を来春オープンするというのだ! とんこつラーメン屋が豚を使わない……だと……?

・まさかのとんこつ不使用

自らを「天然とんこつラーメン専門店」と名乗る一蘭にとって、豚はもっとも重要な食材のはず。にもかかわらず豚を一切使わないラーメンを開発するなんて、アイデンティティどこやったんだとしか言いようがない。

意識が高すぎて、とうとう意味の分からない方向にシフトしてしまったのだろうか……? と思いきや、どうやらそうではないらしい。実はこれ、宗教上の理由から豚を口にできない人たちのために開発されたラーメンなのである。

・観光客への配慮

外国人観光客からも人気が高い一蘭。豚肉は食べられないが、日本文化の一つであるラーメンを食べてみたいという声が以前からあったという。彼らのため約20年(!)の月日をかけて研究・開発されたのが、この「100%とんこつ不使用ラーメン」というわけだ。

実際に食べられるのは来年の春。新たにオープンする「100%とんこつ不使用ラーメン」の専門店『一蘭 西新宿店 ~100%とんこつ不使用ラーメン~ 』にて提供されるようだぞ。

・食べてみたい

日本経済新聞によると、スープには豚の代わりに鶏などが使われるとのこと。チャーシューは牛で代用し、麺は通常店と同じものを使うそうだ。豚骨スープの味わいに近づけたということだが、一体どんな味になっているのか気になるところである。

この斬新すぎるとんこつラーメンに、ネット民も「ムスリムではないけど食べてみたい」「どんな味なんだろ」「ちょっと天一っぽくなるのかな」と興味津々の様子。オープンした暁には、ぜひ食べに行ってみようと思う。

参照元:一蘭日本経済新聞
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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