霜降り明星の優勝で幕を閉じた2018年のM-1グランプリ。どのコンビのネタも秀逸で、特に決勝へ進出した3組は素晴らしい漫才を披露したのではないだろうか? とりあえずは出場したすべてのみなさん、本当にお疲れさまでした。

さて、今年のM-1グランプリ終了直後、優勝した「霜降り明星」と同じくらい注目を集めた芸人がいた。それが昨年のチャンピオン「とろサーモン」の久保田かずのぶさんである。上沼恵美子さんと思われる人物を批判し、直後に謝罪するなどドタバタの展開を見せていたのだが……。

・上沼恵美子さんを猛批判

霜降り明星が優勝して間もなく、今年の決勝戦にも登場したスーパーマラドーナ武智さんのインスタライブに登場した久保田さん。日刊スポーツによれば「自分の感情だけで審査せんといて」「売れるために審査員をやっている」などと批判。翌日にはすぐに謝罪している。


確かに今年のM-1グランプリは、ネット上でも「上沼恵美子と立川志らくの採点がおかしい!」との声が多かった。ただそれはあくまで素人が言うことなので、プロであり同じ吉本興業に所属する久保田さんが言うと話は違ってくるだろう。

ましてや、上沼恵美子さんは “関西の女帝” と呼ばれる大御所中の大御所である。大阪出身の記者いわく「関西ではさんまレベル」「簡単にいえば和田アキ子くらいのパワーを持っている」というから、その影響力は計り知れない。

とはいえ、久保田さんは謝罪も済ませており、穏便に済む可能性も十分にある。ましてやこのご時世「干した干された」があったとしたら、瞬く間に世の中に広まってしまうハズだ。そこまで露骨なことを吉本興業がするだろうか? だがしかし……。


決勝の翌日に更新された、吉本興業「なんばグランド花月」のホームページにはこうある。


「12月17日(月)本公演に出演を予定していました とろサーモン・かまいたち は都合により休演、アキナ・見取り図 が出演致します。あしからずご了承くださいませ」


なんということでしょう……! 上沼恵美子さん批判、そして謝罪があったその日のうちに「とろサーモン」の休演が発表されているのだ。真意はわからないが、見方によっては「吉本興業ブチギレ」とも取れなくない──。

ネット上では「久保田おわった」「干されたな」「当然の報い」「露骨すぎる」「これって会社ぐるみのパワハラじゃん」などの声が挙がっている。ただ、現在のところ休演になっているのはその1回だけで、その他のスケジュールは変わっていないことは記述しておきたい。

とかく「パワハラ」や「モラハラ」が取りざたされるこのご時世。吉本興業ほどの大企業がそこまで露骨なことをするかわからないが、もし久保田さんをテレビで見かなくなったら……そういうことなのかもしれない。

【追記2018年12月5日18:15】
当初は「同じ事務所の先輩後輩の間柄であれば」と記述しておりましたが、上沼恵美子さんは吉本興業所属ではありませんでした。訂正してお詫びいたします。

参照元:なんばグランド花月日刊スポーツ漫才のDENDO冬のよしもとお笑いライブ
執筆:P.K.サンジュン
イラスト:マミヤ狂四郎

▼大阪出身の記者は「上沼恵美子さんが絶対に必要」だという。