驚安の殿堂「ドン・キホーテ」の自社ブランド強化が止まらない。ドンキはこれまでノートパソコンテレビスマートウォッチなどの販売を行ってきたが、新たにイヤホンの販売を開始した。

その製品は、2種のケーブルを付け替えて3つの使い道ができる「3WAYイヤホン」だ。実際に使用してみたところ……、目の付け所はかなり良いのに、惜しい! かなり惜しい!!

・ケーブルの着脱ができる

この製品、販売価格は7980円(税別)。同じくらいの価格帯なら、それなりのワイヤレスイヤホンを買うことが可能だが、この製品にしかない大きな強みがある。それはケーブルの着脱だ。


・製品の内容

製品はバッテリー内臓の収納ケースと本体、2本のケーブル。それにイヤーピース・イヤーサポートが入っている。



本体はこのまま完全ワイヤレスイヤホンとして使用が可能だ。本体側面のファンクションボタンを押して、電源のオンオフやボリュームの調整、選曲ならびに通話の応答などを行う。


本体下部にケーブルを差し込む端子がついている。


・ケーブルワイヤレスで10時間

バッテリー搭載のワイヤレスケーブル(約54センチ)は、ケースの上部に収納されている。ちなみに完全ワイヤレス状態で音楽の連続再生時間は5時間、バッテリー搭載ケーブルを使用すると、さらに5時間。計10時間の連続再生が可能とのこと。



もう1本の通常ケーブル(約98センチ)には、マイクがついている。なお、このケーブルを使用する場合には、イヤホンの電源をオフにして使用するそうだ。


・着用した印象

完全ワイヤレスの着用した感触はそれほど悪くないのだが、イヤーピースがハメづらいという難点がある。イヤーピースの小は本体にうまくハメることができなくて使用を諦めた。イヤーサポートを使用しないと、耳から落ちる可能性があるので要注意。


しかし、バッテリー搭載ケーブルを使用すれば、落とす心配がなくなる。完全ワイヤレスとケーブルワイヤレスを切り替えることが出来る点は高く評価したい。これまでこのようなイヤホンはあまりなかった。


もう1本のケーブルイヤホンを使うと、一般的なイヤホンと変わらない。ワイヤレス充電がなくなった時には重宝するかも。


・気になる点

コンセプトとしては悪くないのだが、問題は音があまり良くないこと。高音がシャーシャーしていて、音量を上げると「サー」というノイズが聞こえる。また、充電する際には、イヤーサポートをいちいち外さないといけない。わりと手間だ。


ケーブル着脱で、完全ワイヤレスを切り替えることができる点は非常に良いのだが……。まだ改良の余地はありそうだ。次の次くらいの世代のモデルに期待したい

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24