2018年10月27日から翌28日未明にかけてハロウィンに乗じて、東京・渋谷駅前交差点およびバスケットボールストリート(渋谷センター街)では、大きな騒ぎが起きていた。痴漢や盗撮で逮捕者が出たり、深夜には路上に停めてあった軽トラックが横転させられるなどの被害が出ている。

このことについて渋谷区は注意喚起すると共に、区長は強い言葉でこれら暴徒化した参加者を非難している。

・渋谷区の発表

「一昨日から本日にかけまして、ハロウィーンに関連した渋谷駅周辺の騒動について多くの報道がなされております。

複数の逮捕者が出たり被害届が出されるなど犯罪行為も明らかになっており、大変憤りを感じております。渋谷区としましても、警察との連携を改めて強く進めてまいります。

また、犯罪に至らなくとも、ルール、マナー違反をしている人たちの様子も多く報道されております。そのような人たちは、渋谷を愛し、この街を誇れるものにしていく思いのない人たちです。

(中略)10月31日のハロウィーンにおきましては、決して周囲に迷惑をかけることなく、モラルやマナー、法令を守り、健全にお楽しみいただくよう、よろしくお願いいたします」(渋谷区公式ぺージより)


区長の怒りももっともだ。ハロウィンの時に限らず、渋谷駅前交差点ではワールドカップなどで日本代表の試合がある度に、騒ぎやゴミの問題が起きている。さまざまな対策を講じても、1人ひとりの意識が変わらない限り問題は起き続けるだろうし、ゴミは減るどころか増える一方だろう。


・行動と責任

多くの人が街に繰り出して、催しを楽しむのは結構なことだ。しかし、自らの行動には責任が伴うものであり、また周囲に迷惑をかけるべきでないことくらいは、そこそこの年齢になれば誰だってわかることだ。そのうちハロウィンを規制するようなことになったら、誰も喜べないというのに。自分も周りも気持ちよく楽しめるものにすべきではないだろうか。

参照元:渋谷区
執筆:佐藤英典