喫茶店とは、時として外回りの多いサラリーマンにとって「第2のオフィス」として活用されることがある。また、特別な内容を打ち合わせるミーティングスペースとしても利用されるだろう。そんなビジネス用途に特化したルノアールを今回は紹介したいと思う。

そのお店、新橋汐留口駅前店は、もう出社する必要がないのでは? と思うほど、設備が充実しているのである

・作業集中カウンター

新橋といえば、サラリーマンの街だ。安くて美味しい飲食店が数多くあり、喫茶店もまた充実しているエリアである。このお店もまた、打ち合わせや作業スポットとして、近隣で働く人たちに認知されていることだろう。私(佐藤)が訪ねた日はあいにくの雨模様で、普段にも増して利用客が多く、入店を待つ人さえいた。

入店待ちの紙の「喫煙」欄に名前を書き、最後尾に並んで待つこと10分。ようやく喫煙席の1つが空いた。喫煙席は36席、禁煙席は58席ある。ちなみにここのお店には、ラーメン一蘭の味集中カウンターのように、間仕切りで仕切られた1人用席がある。さしずめ「作業集中カウンター」と言ったところか。さすが、サラリーマンの強い味方だ。


・作業環境が充実している

アイスコーヒーを頼むにはすでに肌寒い季節。私はホットコーヒーを注文することにした。メニューを見ると、ホットはブレンド(570円)とトアルコ トラジャ(670円)がある。


コーヒーもさることながら、ここはワークスペースとしての設備も充実している。1日3時間まで利用できる「Renoir Miyama Wi-Fi」、ワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供する公衆無線LANサービス「Wi2」、そのほかauとソフトバンクのWi-Fiが利用可能。

また、個人向け名刺アプリ「Eight」の専用高速スキャナが設置されていることに加え、貸し会議室「マイスペース」も6部屋ある。もちろん電源が利用できる席もある。サテライトオフィスとして十分利用可能だ。


・仕事の話を聞きながら

私は閉場前の築地市場の取材帰りにこの店に寄り、記事を書いていた。隣には、五十がらみの男性が2人、せわしなく挨拶をしながら、昨晩の酒席の話をしている。壁側の男性がどうやら上司で、会社のエライさんの動向について、情報交換していた。

その向こうでは、テレビ制作関係者が連れの若い女性に有名番組の裏側について、こっそりと暴露している様子。そのまた隣では、雑誌か何かの編集者が、原稿を持ってきたライターと内容について打ち合わせを重ねる。

内容の大小を問わず、ここではそんな仕事にまつわる話題が多く繰り広げられている。それらの話し声を聞くとはなしに聞きながら、私は少しでも早く築地の記事を書き上げようとキーボードを叩いていた。ここで耳にする仕事の話は、どれも刺激になる。

・今回紹介したお店の情報

店名 ルノアール 新橋汐留口駅前店
住所 東京都港区新橋2-21-1 新橋駅前ビル2号館1F
営業時間 7:00~23:00 日祝 8:00~21:00
席数 喫煙:36席 / 禁煙:58席

Report:ルノアール評論家 佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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