女装手段として最もポピュラーなアイテムであるかつら。しかし、かつらをかぶったところで男は男だ。私(中澤)は、当サイトの記者たちの女装姿を何度も見てきたが、ハッキリ言って間近で見ると単なるガチのオッサンである。

化粧をしても骨格や顔立ちなどからにじみ出る性別。いくら頑張っても誤魔化しがきかないことなんて、普通に生きていれば分かると思うが、この度、そんな一般人の常識を超越したニュースが飛び込んできた。62歳男がかつらで女装し全裸で女風呂に侵入して逮捕されたのである

・女性の気持ちになりたかった

読売新聞によると、事件が起こったのは2018年10月10日。三重県亀山市にあるビジネスホテルの女風呂に女性用のかつらをかぶった男が全裸で侵入したという

三重県警亀山署は、この男を建造物侵入容疑で現行犯逮捕。男は取り調べに対して「仕事でストレスがたまり、女性の気持ちになりたかった」などと容疑を認める供述をしているとのこと。このニュースにネットでは以下のような声があがっている。

・ネットの声

「かつら以前に誤魔化しようのないポイントがあるだろ」
「一番重要な所はどうしたんだろう」
「めっちゃハードコア」
「なぜいけると思ったんだ…」
「下は挟んでたんだろうか」
「侵入というか突入だな…」
「もう意味分からん」
「ヤバすぎるやろ(笑)」
「ロックだ」
「なぜバレたのか知りたい」
「うん、何言ってるか分からない」

──混乱が広がっている。普通に考えたら、かつらを着用しようが裸を見られたら一発でバレるのは火を見るより明らかだ。まして、女風呂に入るなど死地に赴くようなものである

だが、念のため、女装男子にも意見を聞いてみよう。話を伺ったのは、ロケットニュース24で度々女装を披露している編集長のGO羽鳥(レイちゃん)。かつらをかぶったら「自分は女性になった」と思うものなんでしょうか?

GO羽鳥「確かに、かつらをかぶると気分はちょっと女性になる。でも、かつらだけで女装と言うのは浅すぎるし、まして、それで女風呂に入ったからって『女性の気持ちになりたい』とは関係ない。つまるところ言語道断であり、女装への愛がこれっぽっちも感じない。喝だ」

──なるほど。では、男はどうすればよかったんでしょうか?

GO羽鳥「新宿2丁目に来れば男でもメイクしてくれる『女装が楽しめる店』がいっぱいあるしコミュニティもある。そういう店とかから初心者としてスタートするべき


──とのことだった。頭隠して尻隠さずな本事件。「女性になりたい」という気持ちが間違った方向に発揮されてしまったのだとしたら悲しい事件だ。罪をつぐなった後、男が正しい女装道を歩めることを祈る。本当に女性の気持ちになりたいならばだが。

参照元:読売新聞
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.