30代中盤以上のオジサン世代なら、子どもの頃に1度はやったことがあるはず。自分の声をカセットテープに録音して聞いてみたことが。初めて聞く自分の声の気持ち悪さに、衝撃を受けたに違いない。

しかし現代はもっと違う方法で自分の声の感触を確かめることができる。東芝が提供しているアプリ(iOSのみ)を使えば、10個の短文を読むだけで、自分の声を合成してくれるぞ。さらに入力したテキストを合成音声で読み上げることが可能だ。実際に読み上げを実行してみると……、結構シュール。

・アプリはiOSのみ

このアプリは「コエステーション」という。ガイドにしたがって10個の文章を読み上げて録音すると、自分の合成音声の素となる「コエ」が生成される。利用にはユーザー登録が必要なので、アプリをインストールしたらまずはその手続きをしよう。

ちなみに録音は雑音の少ない場所で、イヤホン付きマイクで行うことを推奨している。しかしスマホ本体のマイクを利用しても問題ない。ただし、少々雑音が多くなるが録音自体は可能だ。


・静かな場所で声を録音

録音準備の段階で、環境音のレベルを測定できる。規定の範囲を超えると、録音にふさわしくない環境と判断されるので、できるだけ静かな場所を選んで録音に挑もう。



・10個の文章を読み上げる

環境が整ったら、画面に表示される「よろしくお願いします」などの短い文章を読み上げるだけだ。


録音した内容が気に入らなければ、やり直すこともできる。


10個の文章を読み上げたら音声合成の準備完了。画面右上の「コエをつくる」をタップすると、合成が始まる


これがすぐに終わると思ったら、「1時間~数日かかります」とある。マジかよ……。


すぐに自分の声を聞くことができると思ったのに……。チキショーーーッ!! 1時間から数日って結構幅が広いじゃないか。1時間後かもしれないし、1週間後かもしれないし。1週間も先だったら、声を合成していることさえ忘れてしまうじゃないかよ。ガッカリだ……。


と思ったら、登録したメールアドレスに通知が来た。あっさりと声の合成が終わったらしい。


・自分の合成音声を聞く

アプリを再度起動して確認して、適当にテキストを入力して合成音声を聞いてみると……。


うん、たしかに私の声だと思う。いくぶん声質に張りがないけど、自分の声だと思う。最大150文字までとのことなので、長い文章を読ませてみた。


何というか、その~……シュールだ。アンニュイだ。けだるい感じがしている。自分の声を客観的に聞けて多少は満足はしているが、自分の声を聞いて「へ~」と思う以外の使い道が見つからない。


・性別や年齢もアレンジ?

ちなみにこの読み上げ機能は、喜びや悲しみなどの感情、話すスピード、声の高さや太さなどをアレンジできる。さらに性別や年齢まで




ちょっと待て! 性別や年齢をアレンジしたら、もはや自分の声を合成する意味ないじゃないか!
 という訳で使い道はよくわからないけど、自分の声を合成するとちょっとだけ楽しいぞ〜!

参照元:コエステーション
Report:佐藤英典
Screenshot:iOS「コエステーション」