下町情緒あふれる浅草に『デンキヤホール』という名の超レトロな喫茶店がある。創業は100年を超え “初代店主が電気屋を創業し、その後ミルクホール(喫茶店)となった” というのがチョイ変わった店名の由来なのだが……変わっているのは店名だけではないらしい。

なんでも昭和レトロな店内には、一昔前に多くの若者を熱中させたテーブルゲームがあり、今なお現役バリバリで稼働しているのだとか。レトロな喫茶店でテーブルゲーム……う~ん、とてもヨロシイですね~。ということで、行ってみることにした。

・千束通り商店街

つくばエクスプレス浅草駅から徒歩約10分、浅草寺の裏に位置する千束通り商店街の一角に『デンキヤホール』はある。観光客で賑わう駅周辺と比べて、商店街一帯はかなり落ち着いた雰囲気。昭和の風情を残す老舗喫茶店も、周囲の風景に違和感なく溶け込んでいるようだ。

そして店内も超ノスタルジック。理由はもちろんテーブルゲームで、全席ではないが、いくつかのテーブル席はゲーム台になっている模様。なお、筆者が案内された1番奥の席は『麻雀女学園~身体検査編~』なるタイトルのゲーム台。電源は入っていないようだが……

店員さん曰く「プレイされる場合はスイッチを入れます」とのこと。なかなか勇気が必要だが、注文した同店名物「元祖オムマキ(650円)」が運ばれてきたタイミングでスイッチをONしてもらうと……昭和感丸出しの女性が画面に登場。お、おお~すごいシュール。

ちなみに音楽も遠慮ナシで流れるため、プレイをする勇気は出ず。女子高生が校内を駆け抜けていくオープニングデモを眺めながら「元祖オムマキ」をいただきます。オムマキは、ソース焼きそばを薄焼き卵で包んだもの。ゲームが気になって多少気が散るが、濃い目のソースは食欲をそそる。うん……うまい。

料理の味までもが昭和……というか、目に映るものすべてが昭和だから感覚がタイムスリップしてしまったのか。気がつけば食後に「クリームソーダ(600円)」も注文していた。クリームソーダなんて何年ぶりか分からないが、なんだか無性に頼みたくなってしまったのだ。

麻雀のレトロな音楽とクリームソーダの鮮やかな緑。最高過ぎるコンビネーション。で、今さら気がついたが、隣のテーブルは『ナムコ・クラシックコレクション2』のようだ。「パックマン」や「ディグダグ」が楽しめるなんて……おいおい贅沢過ぎるだろ。

・次回は……

いつまでも長居したくなる『デンキヤホール』は “あの頃のまま” 時が止まっているようであった。また、今回は注文しなかったが、サラリとした「ゆであずき(500円)」も人気らしい。次回は「ディグダグ」と「ゆであずき」で決まりだな……。ということで、昭和スポットが恋しくなった方はぜひ足を運んでみてくれ!

・今回ご紹介した喫茶店の詳細データ

店名 デンキヤホール
住所 東京都台東区浅草4-20-3
時間 9:00~21:00
休日 水曜日

参考リンク:デンキヤホール
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼メニュー

▼オムマキには「黒七味」と「一味」も合うそうだ

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

日本、〒111-0032 東京都台東区浅草4丁目20−3