日本伝統のファストフード立ち食いそば。のれんをかき分け、ツルッと食べて「ごちそうさま」と出ていく。そんなスピード感なので、立ち食いそば屋の味に求められるのは「なんでもないウマさ」だ。必然的に、味もそこそこな場合が多いのだが……

そんな中、絶品のつゆの店を見つけたのでご紹介したい。黒いつゆに深いコク……都内立ちそば最強レベルの出汁、ここにあり

・かつて存在した最強つゆの店

立ち食いそば屋でつゆがウマイ店と言えば、私(中澤)が最初に思い当たるのは今は無き旗の台『だし家』である。透き通るつゆの上品かつコク深い味は今も忘れることができない。その味に「勝るとも劣らない」と感じたのが台東区千束にある立ち食いそば屋『山田屋』のつゆだ。

・アクセス微妙でも賑わう店内

駅で言うと、東京メトロ日比谷線の入谷駅と三ノ輪駅の間くらいにあるこのそば屋。駅近でもないためアクセスはなかなか微妙だが、店内カウンターは客でにぎわっていた。

どうやら、地元の人だけではなく、タクシーの運転手さん、配送業者のお兄さんなども車を停めて店に寄っているようである。さっそく、「天玉そば(税込420円)」を注文した。

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濃いつゆが凄く美味しい。

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・味はいかに

朝の光を反射する黒いつゆ。そのつゆが染み込んだかき揚げ天とそばに、太陽のようなコントラストの黄身が輝く。まずは、つゆを飲んでみたところ……

濃厚な旨みが口の中に広がる。甘さ控えめだが、圧倒的にコクが深く舌に染み込むようだ。かき揚げ天を食べると、ふわっとした食感と共につゆの旨みがにじみ出す。思わずそばをかきこんだ!

ウンマァァァアアア!! 一つに溶け合うそばの風味と出汁の味……若干モチッとしたそばを噛む度に、そんなウマさがエクスプロージョン! これぞ立ち食いそば界のスーパーノヴァや!!

『だし家』の透き通るつゆと見た目は真逆だが、磨き上げたつゆの味は『だし家』に勝るとも劣らないこのそば屋。つゆにも様々な頂きがある……そんなことを感じさせられた放浪だった。

・今回紹介した店舗の情報

店名 山田屋
住所 東京都台東区千束3-33-9
営業時間 月~金7:00~14:00
定休日 土・日・祝日

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼コクのある深い味


▼都内最強レベルのつゆだ!

日本、〒111-0031 東京都台東区千束3丁目33−9