日本において3大マンガ週刊誌と言われているのが「ジャンプ」「マガジン」「サンデー」である。私(中澤)が子供の頃、同級生はこの3つのマンガ雑誌のどれかを必ず読んでいた。

しかし、近年、この3誌の発行部数は減少し続けている。2018年8月27日、一般社団法人日本雑誌協会「JMPA」が2018年4月から6月の雑誌印刷部数を公開した。ジャンプもダウン、マガジンもダウン……やっぱり全誌下がっているのか。と思いきや、サンデーが! サンデーがァァァアアア!!

・復活のサンデー

今回公開された3大マンガ週刊誌の発行部数はこうだ。まずは、王者『週刊少年ジャンプ』は175万部。1月から3月は176万833部のため約1万部が減少している模様。以前、ジャンプが200万部を割ったことがニュースになったが、その後も下げ止まってはいないようだ。

続いて、『週刊少年マガジン』は79万1833部。1月から3月を見ると81万5458部なので、こちらは2万部以上が減少している。残すは1月から3月期で29万8333部とついに30万部を割ってしまった週刊少年サンデーのみ。やはり今回も全誌下がっているのか……と思いきや!


30万1667部ッ!!


サンデーだけ印刷部数を伸ばしているだと!? 他の2誌が1万部から2万部下がっていることを考えると、数字以上に伸びていると言えるのではないだろうか。だが、一体なぜ

・事情通に聞いてみた

そこで、事情通に意見を聞いてみることにした。話を伺ったのは、毎週サンデーを購入し感想を書いているというライターのあひるねこさん。なんで、サンデーは他誌が苦しむ中、印刷部数を伸ばすことができたんでしょうか?

「4月から6月ですよね? それなら『ゼロの日常』のおかげとしか考えられません。最近では、発売日にコンビニに行くとすでにラス1というのもザラです。表紙には必ず安室さんが載っていますし、『ゼロティー』の圧倒的な勢いを感じます。というか、私は『ゼロティー』以外読んでいません

──『ゼロの日常』とは『名探偵コナン』の人気キャラクター・安室透さんの公式スピンオフ『名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム)』のことである。5月から開始したこの連載。毎週サンデーを購入しているあひるねこさんは、この連載が30万部復活の鍵と睨んでいるようだ。

以前の記事で、「サンデーの命運は『名探偵コナン』の作者である青山剛昌(あおやま ごうしょう)先生が握っていると言っても過言ではないかもしれない」と書いた私。だが、まさか本当に超長期連載の『名探偵コナン』から今さらこんな人気キャラが出てくるとは……驚きしかない。

参照元:一般社団法人日本雑誌協会「JMPA」
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.