3年間使っていた初代アップルウォッチが天に召されたのを機に、アマゾンで販売していた3999円のスマートウォッチを購入してしまった私(佐藤)。安さなりの性能で操作しづらい商品だったので、ただの時計として割り切って使っていくことにした。

とはいえ、専用アプリと説明書の日本語表記がグダグダ。しかも、日本語の注意書きに「低評価をしないように」といった内容が記載されていることには、あきれてしまった。当然そんな要求にこたえるつもりはなく、Amazonレビューに厳しいコメントを残したところ……その後に意外な展開が待っていた!

・厚かましい!

問題の製品を購入した時に同封されていた日本語の注意書き。そこには、「製品に悪いコメントを残してはいけません」と記してあったのである。


申し訳ないことだが、その要求にはこたえられない……。使ってみて良いものであれば、良いと言おう。しかし使ってみて良くないのであれば、良くないと言うしかないだろう。自分を偽ってまで製品を購入する気はないし、私のコメントを見て間違った判断をする人が出るのは、不本意だからである。

そんな私も、購入時に他人のコメントを参考にしてしまった。生憎というべきか、この時は割と評価が高いように見えてしまい、購入に至った訳だが……。


・厳しいコメントを丁寧に送信

さて、実際にドストレートでコメントを送信したところ、はなはだ言葉使いが悪かったようで、アマゾンに「掲載できない」とダメ出しを受けた。改めて言葉使いをやや丁寧にした上で、以下のように思ったことを正直に書いて送信。


「正直に申し上げて、かなり使い辛いです。まずスイッチのオンオフがないので、起動は充電によって。オフは本体の設定を開いて、オフの項目を見つけて長押しして行うのですが、画面のタッチスクリーンのクセがすごい(後略)」


こちらのコメントは、アマゾンからダメ出しを受けることなく、無事にレビューとして掲載された。これにて一件落着……と思ったら! 出品者からメッセージが来た!!


・メッセージが来た!

先方はこのように仰る。原文のまま紹介すると……

「亲爱なる家、こんにちは。私たちはいつもあなたのためにサービスをします。あなたに迷惑をかけてしまいました。誠に申し訳ありませんあなたのコメントを見ます。

1、开けボタンは长くタッチキーであってもよいし、闭じキーは时计の设置里である。
2、腕时计には保护膜があり、タッチセンサーに影响するので、保护膜を必要としない。

私たちの不足を補うため」


──う~ん、なるほど。操作性に関する指摘をしたら、それについて説明をしてくれているらしい。何となくはわかる。だが、問題はその後だ。


「新しい店に一度機会を与えてください。あなたに直接返金します。評価を削除することを期待します。同意しますか? ありがとう ありがとう ありがとう


──要は、金返すからコメントを下げろという内容のようだ。「同意しますか?」だと?


だが、断る!


返金うんぬんよりも、その根性が気にくわんのだ! 「ありがとう ありがとう ありがとう」じゃないんだよッ!! 藤岡弘、かよ。


・思わぬところに大きな変化が!

値段相応のクオリティだと思っているし、使いにくいことにさえ目をつぶれば、時計としては十分に機能している。当初望んだカメラの遠隔シャッター機能も使えることなので、返金して欲しいとは全然思っていない。これでこの話は終わりだ! と思ったら、アマゾンの製品ページをよく見てみると、意外な変化が起きていた

8月17日の段階の製品ページと、8月21日の製品ページを見比べてみたところ……


カスタマーレビューは15件から3件(私のモノを含む)に減少。質問も25人から3人に減少していた! 製品評価は「4」から「2.5」に!!

これはアマゾンのナイス対処である。という訳で、購入した製品はたとえ出品者が「悪いコメントしないでね」と訴えても、「だが、断る!」の精神で臨もう。おわり。

参考リンク:Amazon
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24