Appleが「AirPods」を発売してから、たちまちブームに火がついた完全ワイヤレスイヤホン。その名の通り、左右のイヤホンが完全に独立していることで、ケーブルによるしがらみから解放されるのが大きなメリットだ。

さて、今回レビューするのは数ある完全ワイヤレスイヤホンの中でも、Amazonで人気の商品『AIKAQI(アイカキ) B04』である。3490円(2018年8月3日時点)と手の届きやすい価格が魅力的だが、音質や接続の途切れについてはどうなのか? 使ってみた感想をお伝えしたい。

・Amazonで人気の『AIKAQI B04』

『AIKAQI B04』は「Amazon ランキング大賞 2018 上半期」のイヤホン部門で6位に輝いている商品である。2018年7月26日時点のカスタマーレビューの数は597件。そのうち72%以上が星4つ以上と高評価だ。

Amazonの商品ページによると、快適な装着感を提供する人間工学に基づいたデザインに加えて、小雨や運動中の汗にも耐えるIP55認定の防水防塵機能を搭載。さらには12カ月間の安心保証も付いているとのこと。内容を見る限りではコスパが高そうである。

・コンパクトでフィット感は良好

手元に届いた商品の箱を開けると、 “AIKAQI” の文字がプリントされた真っ黒なイヤホン充電機能搭載収納ケースのほか、USBケーブル、専用ポーチ、イヤーピース、日本語の取扱説明書などが入っていた。


収納ケースを開ければ……


イヤホン本体とご対面である。サイズは人差し指の第一関節くらいでコンパクト。なお、ケースに付いているボタンを押すと充電が始まり、充電が完了すればイヤホン本体のランプが青く光る仕様だ。耳にはめると……


フィット感は良好である。



試しに、狂ったように首を振ってみたが……



イヤホンが抜け落ちることもなかった。


・コンパクトでフィット感は良好

次はスマホとイヤホンをペアリングして音質をチェックだ。同イヤホンの操作は全てタッチ方式となっているのだが、非常に反応が良いので誤タッチに注意が必要である。左右の本体表面を長タッチしてイヤホン同士の接続が終わったら、スマホのBluetooth設定で「Touch Two」を選択してペアリング完了だ。

果たして、気になる音質はいかがなものか? 聴き慣れた曲をいくつか再生してみたら……

・音質と接続の安定性はイマイチ

低音も高音もモヤっとしていて決して良い音とは言えないが、割り切れば使えるレベルといったところ。念のため、以前にレビューした「SoundPEATS Q30(3380円)」と聴き比べてみたが『AIKAQI Bluetooth』の方が明らかに重低音の迫力と高音の伸びが劣っているように感じた。

続いては接続の安定性をテストだ。今回は札幌駅からすすきのまでの道、約1.6kmをイヤホンで音楽を聴きながら歩いてみることに。


札幌の市街地を歩くこと約20分……


途切れた回数は7回。特に信号機の近くで接続が不安定になることが多かった。また、後日あらためて広い公園内を20分ほど歩いてみたところ、途切れた回数は1回だけだったので、場所によっては安定して使えるようだ。

ちなみに充電の持ちに関してだが、不良品に当たってしまったのか、商品ページには2〜3時間と記載されているところ、左側だけ30分で充電が切れてしまうという残念な事に。後日、AIKAQIに問い合わせると修理で対応するとの返答があった。

以上『AIKAQI B04』を使ってみた結果、用途や場所によっては使えるが、正直、あまり万人受けはしない商品かも……という印象である。イヤホン選びの参考になれば幸いだ。

参考リンク:Amazon「AIKAQI B04」
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.