今やコンビニで外国人店員を見ない日はない。なんなら、日本人店員よりも多いような気がする。なぜ外国人の店員がこんなに増えたのかという点については、ネットで検索するといろいろ出てくるのでそちらをご覧いただくとして、この記事では彼らへの接し方を改めて考えてみたい。

客からすると、基本的には外国人店員も日本人店員もやってくれる仕事は同じだ。しかし、ちょっとしたトラブルが起きたりすると、外国人の店員ではやはり心許ないことがある。そんな時は、店員さんに「ゆってぃ」っぽく接するといいぞ。というか、みんなそうするべきなのだ。

・コンビニにて

本題に入る前に、まずは私(あひるねこ)のルーティーンを紹介させていただこう。しばしお付き合いを。私は仕事が終わると、自宅近くのコンビニに寄ってから帰宅する。そこで袋に入ったカットサラダを買うのが恒例行事だ。あとサラダチキンね。

珍しいことにそのコンビニでは、夜に行くと商品によっては値引きシールが貼られており、カットサラダもその対象となっている。帰ったらすぐに食べるんだから、そりゃあ安い方がいいじゃないか。そんなわけで、いつも利用させてもらってます。ありがとうございます。

・新人の外国人店員

さて、話は数日前にさかのぼる。仕事帰りにコンビニに寄ったところ……ラッキー! サラダに値引きシール付いてるぅッ!! 私はサラダをサッと手に取り、加えてサラダチキンとドレッシングも一緒にレジへと持って行った。

レジの店員さんは、初めて見る外国人の方だった。東南アジア系で、おそらく20才前後の女性である。ちょっと不慣れな感じがすると思ったら、名札には「研修中」の文字が。なるほど、そういうことか。大変だろうけど頑張れよ。レジの作業をぼんやりと眺めながら、そんなことを考えていた。

・トラブル発生

私は買い物をする時、いつもクレジットカードで支払っている。このコンビニでもそれは同じだ。店員さんにカードで払うことを告げ、会計を終える。変わったことは何もない……はずだったが、ここでちょっとした異変が起きた。

店員さんの動きがピタッと止まったのである。おや、どうした? なぜかサラダを袋に入れようとしたままフリーズする店員さん。え!? ゼンマイ式!? そのくらいの勢いで固まる彼女を見て、次第に状況が飲み込めてきた。どうやら会計をミスってしまったようだ。

・焦る店員さん

つまり、値引きシールが貼ってあるのに、その金額分を引くのを忘れてしまったというわけ。しばらくレジのモニターを凝視する店員さんだったが、地蔵化が解けた瞬間に近くにいた別の店員さんの元へダッシュ。二人揃ってこちらに戻ってきた。ちなみに、その別の店員さんも外国人である。

別に大丈夫じゃね? ってな感じでレジを操作しようとした瞬間、「Oh……」みたいな顔になる先輩店員さん。どうやらすでにカード決済をした後なので、会計を取り消すことができないらしい。

・青ざめる店員さん

そういえば私が昔バイトをしていた店でも、カードの会計取り消しはできなかったな。これは面倒なことになった。ふと新人店員さんの方を見ると、地獄のような表情になっている。「やってしまった……」と顔に書いてあるかのようだ。

二人ともどうしたらいいか分からなくなっている様子だったため、私はこう提案してみた。これ、値引きになってない商品と変えてもいいですか? と。そうすればバーコード的にも会計上も問題ないだろう。すぐに先輩店員さんが棚から商品を持ってきてくれ、この問題は解決となった。のだが……。

・外国人店員の苦労

新人店員さんは、商品を袋に入れながら「申し訳ありません、申し訳ありません」と何度も繰り返している。そんなに謝らなくてもいいのに。泣きそうな顔で謝ってくるので、ちょっと可哀そうになってしまった。

慣れない土地、慣れない言葉で仕事をするのはさぞ大変だろう。だが、そんな彼らを怒鳴りつける客も中にはいるらしい。なんだかなぁという気がする。どんなミスをされても絶対に許せ、とまでは言わないが、ちょっとくらい大目に見てあげようぜ。こういう時は「ゆってぃ」っぽく接するのが一番だ。

・「ゆってぃ」で GO

といっても、別に「ワカチコ! ワカチコ~!」とかはやんなくていいぞ。ヤバイ奴だと思われるからな。私が言ってるのは「ワカチコ」の前だ。そう、「ちっちゃいことは気にするな」の部分である。些細なことはスルーすればいい。いいこと言うじゃん、ゆってぃ。面白くはなかったけど。

ミスをされて「何だよ、せっかく安く買えると思ったのに」と怒りを感じるより、「まあ別にいいや」と思った方が絶対に気が楽だ。外国人店員だけではなく、誰に対してもこうありたいものである。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.