時折見かける「○○なら誰でも持っている~」的なフレーズ。個人的には「持っとらんがな」となることが多い。しかし日本で生活しているのであれば、このアイテムはマジで「誰でも持っている」と言ってしまってもいいのではないかと思う物がある。

それは折り畳み傘だ。季節を問わず、とにかくよく雨が降るし、特に社会人ならマストアイテム。とりあえず鞄に1本は入れっぱなしにしているという方も多いのではないだろうか。ただ、筆者が普段から使用している折り畳み傘は、ちょっと変わった仕様となっていて絶妙に痒い所に手が届く。どんな傘なのかは次の通りである。

・ポイントは畳み方

いきなり結論から言ってしまうと、変わった仕様というのは畳み方のことだ。まずは普通に折り畳み傘を畳むときの手順を思い浮かべて欲しい。


1:中棒(中心の太い支柱)に沿ってスライドするヤツを引き下げつつ中棒を縮める

2:布を手である程度綺麗にしてからくるくると巻く

3:バンドで留める


自動式か手動式かで多少違いはあるだろうが、大体がこんな感じだろう。

この流れの中で、何とかならないかなぁというポイントがある。それは、2~3にかけて手が濡れること。今回紹介する折り畳み傘は、「手が濡れる」という不満点を解決してくれるシロモノなのだ。

・名称は「逆折れ式」「逆さ傘」「逆たたみ傘」などメーカー次第か

製品名としては「逆折れ式」や「逆たたみ傘」などメーカーによって様々で統一性は無い。とりあえず「逆」「折る」「折りたたみ傘」のワードで検索したら出てくると思う。

なお、同様のキーワードで出てくる物として、ちょっと見た目からして普通と違う「折り畳みではない、逆方向に閉じる傘」がある。こちらは見た目のインパクト的に使用をためらってしまう方もいるかもしれないが、折り畳み傘の方は外見が奇抜だったり、使っていると目立ってしまう類の物ではない。

ただ構造上シンプルに、畳んだときに濡れる面が内側に来るようになっているのだ。言ってしまえば本当にそれだけのことではあるのだが、これが使ってみると結構便利。例えば濡れた状態で折り畳んだ際に、ちょっと脇に挟んだりしても服が濡れなかったり、横にぶら下げたときズボンに触れた傘で濡れてしまうということもない

・バリエーションが少ない

欠点を挙げるとすれば、サイズや色などの選択肢がかなり限られるということと、少し値が張るという点だろうか。特にサイズに関しては少し不満があり、逆に畳むタイプの方は筆者が探してみた限りだと、ビニール傘でいうところの60cm相当のサイズしかない。

そこまで不便なサイズではないのだが、激しい雨の時には荷物を背負っていると覆いきれない。もっと逆さスタイルがメジャーになればその辺の選択肢も広がるのかもしれない。「逆に折れる折り畳み傘」のさらなる進化に期待したい。

Report:江川資具
Photo:Rocketnews24.

▼畳んだ時の見た目は大体一緒(長さが違うのは片方が70cm、もう片方が60cmの傘なため)

▼濡れた面が内側に来るので、畳む時に手が濡れない

▼手が濡れないし、周りも濡れない!