日々進化しているコンビニグルメ。昔にくらべて麺類のクオリティーもずいぶんと上がっているようだが、夏の定番「ざるそば」はどうなっているのか? そんな疑問を抱いた筆者はセブン・ローソン・ファミマの商品を食べ比べてみることにした。

以前の記事で「冷やしうどん」の食べ比べを行なった際は各社それぞれの特徴がみられたが、果たして「ざるそば」はいかに! それでは、筆者の個人的な感想ではあるが食べ比べの結果をお伝えしたい。

・北海道で販売されている『ざるそば』を食べ比べ

まずはじめにお伝えしておきたいのが、今回食べ比べたのは北海道で販売されている商品という点だ。各社の情報によると、そば粉の種類やつゆの味が地域によって異なることもあるので、参考までにご覧いただけると幸いである。なお、購入した商品の詳細は次の通りだ。

【購入したざるそば】

・ファミマ『ざるそば』税込340円(393kcal)
・セブン『北海道産蕎麦粉使用 ざる蕎麦』税込430円(368kcal)
・ローソン『ざるそば』税込350円(317kcal)

ちなみにセブンだが、全国(北海道、山梨、長野を除く)で販売されている商品名は『ツルッとのど越し! コシが自慢のざる蕎麦』で、価格は税込340円であることも念のため記述しておきたい。

それではいざ実食である。3つを並べるとそれぞれにネギ、刻み海苔、わさびが付いている点でみれば大差は無しだ。さて、どれくらい味に違いがあるのだろうか?

・ファミマ『ざるそば』税込340円(393kcal)

まずはファミマから。麺の見た目は他社に比べて色が少し白っぽい。食べてみると……

麺にモッチリとした弾力があり、そば粉の風味は少し控えめ。一方、つゆに関しては出汁がしっかり効いているうえに塩味も強く、弁当やおにぎりとの相性が良さそうな印象を受けた。

・セブン『北海道産蕎麦粉使用 ざる蕎麦』税込430円(368kcal)

3社の中で唯一、細めの平麺がセブンである。箸でそばを持ち上げると、表面に光沢があるように見えるが、味はどうなのか? ズズッとすすってみたところ……

ツルツルとした舌触りでコシも強く、噛むほどにそばの風味が感じられる。また、つゆは甘みがあってまろやか。食感にも味にもメリハリのある個性的なざるそばだ。

・ローソン『ざるそば』税込350円(317kcal)

最後はローソン。麺の太さや形状はファミマとほぼ同じでありながら、茶色く仕上がっている。ちなみに、つゆは化学調味料不使用とのことだ。ひとくち味わってみたら……

柔らかくて歯切れが良く、セブンと同じく噛むほどにそば粉の風味が感じられる。つゆはスッキリとした味わいで、どこかで食べたことのあるような、クセの無いざるそばだ。

以上、北海道で販売されている商品を食べ比べてみたところ、塩味が強めに感じられて弁当との相性が良さそうなのがファミマ。麺にもつゆにも独特の個性があるのがセブン。クセの無いおなじみの味がローソンといったところであった。

なお、筆者の個人的な好みでは味や食感にメリハリのあるセブンだが、昔ながらの味が好みの方にはローソンが合っているかもしれない。興味のある方はぜひお試しあれ。

参考リンク:ファミリーマートセブンイレブンローソン
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.