当編集部でもっともハンバーガーに精通した男、P.K.サンジュン。彼が言うには、日本でも1・2を争うウマさを誇るハンバーガーは、千葉・松戸市の「R’s」なのだとか。そんなに言うなら、1度は食べてみたい! そう思いながら、なかなか行く機会を見つけることができずにいた。

実はそのR’sの味を継承したお店が、2018年6月1日に東京・六本木にオープンしていた。おお! 近くで食べられるのなら行くしかない! ということで、早速そのお店「アルデバラン」に向かった。

・入り口どこ?

お店は東京メトロ日比谷線の六本木駅から徒歩約5分。六本木ヒルズのほぼ真裏に位置する。建物の前まで行くと、メニュー看板が出ており、地下1階にお店があることを示してあるのだが……。地下に降りる階段が見当たらない。


扉はあるけど、コレを開けていいのか? 違うお店だったらどうしよう、う~ん……。しばし考えた後に扉を開けると、そこが入り口だったらしい。

開けるとすぐに階段があり、店内へと続いていた。後からわかったことだが、この時、店主はちょっとした買い物に出ていたらしく、扉を閉めていた。普段はここの扉が開けっ放しになっているので、すぐに入り口に気付くはずだ。


・ハンバーガー屋に見えない

階段を降りると、そこは退廃的な雰囲気の漂うバー。立派なソファーとDJブース。それにグランドピアノまで置いてあって、とてもハンバーガーを出す店とは思えない。

額装されたメニューには、リアルバランバーガー(税別1600円)のみが記されている。店主もこれがオススメと言うので、注文することにした。


・星型の皿

注文から提供までには10~15分程度かかるようなので、ゆっくり食事ができない人は注意。ちなみに本家のR’sでも10分程度かかることがあるそうだから、いずれのお店も時間にゆとりをもって訪問しよう。

そうして待った後に出てきたのは、星型の皿に乗った一品。アルデバランとは、おうし座の1等星を意味している。星皿に乗ったリアルバランバーガーは、その輝きにもふさわしいということか?


・肉を食わせるハンバーガー

和牛100パーセントのパティを使用し、タマネギとチェダーチーズ、半熟に焼いたたまごとテリヤキソース。

それをバンズで挟んだシンプルなハンバーガー。レタスやトマトはない。肉を食わせる気満々であることが、その見た目からよくわかる。


・パティの存在感

ハンバーガー袋に入れて一口頬張ると、最初のバンズの食感に驚く。見た感じであまりわからないのだが、表面をサッと炙っているらしく、カリッ! とした歯ごたえ。そのあとにふんわりとした感触。

いきなり「ハッ」とさせられたかと思うと、そこから怒涛の肉祭りだ。たまごもチーズもタマネギも、これらすべては完全なるパティの引き立て役に徹し、強い肉感を前面に押し出した味を楽しむことができる。

あえてバンドで例えるならパティはボーカル、たまご・チーズ・タマネギはひたすらリズムを刻むバックバンドのようだ。そのくらい味を下支えして、パティの存在を前へ前へと押し出し続ける。ある意味清々しいまでの肉の独壇場である。強烈な肉味を堪能したい人にはオススメ! ただし現在のところ(2018年7月19日時点)、営業時間が短いので要注意だ。

・今回訪問した店舗の情報

店名 アルデバラン
住所 東京都港区西麻布3-2-9サンライズ六本木地下1階
営業時間 11:00〜17:00
定休日 月曜日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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