2018年5月6日に開催された、アメリカンフットボール「日大 vs関学大」の試合が波紋を呼んでいる。無防備な相手に対し、いわゆる “殺人タックル” が見舞われたものだが、チームの責任者である内田正人監督は、現在のところ公の場に姿を見せていない。

全治3週間の怪我を負った関学大の選手の回復と、怪我を負わせてしまった日大の選手の心の傷が癒えることを願うばかりだが、一連の騒動で思わぬ風評被害が発生しているので注意喚起の意味合いも込めてご紹介しよう。

・日大ラグビー部に非難の声

現在のところ、なぜ今回のような悪質なプレイが起きてしまったのかは不明だが、スポーツマンシップのかけらもない今回の行為に、国民の関心は極めて高い。まずは内田正人監督が公の場に出てくるのが先決だと思うが、監督が雲隠れしてしまっているのが現状だ。

さて、一連の騒動を受けインターネット上には「日大アメフト部」ではなく『日大ラグビー部』を非難するコメントが続出しているという。各種SNSを見てみると、


「日大ラグビー部最低だな!」
「日大ラグビー部は廃部にしろ!」
「日大ラグビー部には厳正な処分を下して欲しい」


……などと、確かに日大ラグビー部を非難する声が多く挙がっている。中には「ラグビーではなくアメフトですよ」と指摘されても、


まぎらわしいんだよ。同じ日大で同じスポーツなんだから同じようなもんだろ


……と、開き直るネットユーザーもいるから悪質だ。確かにアメフトとラグビーは同じ系統のスポーツだが、一連の騒動に日大ラグビー部は全く関係していない。まさに “お門違い” でしかないので、日大ラグビー部を非難するのは絶対にやめよう。

・選手バッシングもいかがなものか?

また、だからと言って「日大アメフト部」を中傷するのもいかがなものだろうか? 確かにプレイそのものに対する非難の声はあっていいが「選手個人の判断なのか?」「それとも監督やコーチからの指示だったのか?」が明らかになっていない以上、チームや選手に対する中傷はすべきではない。

とにもかくにも、悪質なプレイがが起きてしまった理由を解明するには、まずは監督が公の場に出てくる必要があるハズだ。日大と監督の誠意ある対応が待たれる。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:Wikimedia Commons