野球の変化球にも種類はさまざま。ひと昔前に比べると、球種は細かく設定されており、縦、横、斜め……もはや上方向以外はどこへ投げても名前がある時代になった。しかし、いまだに謎に包まれているボールが1つある。

ズバリ、投げた本人さえもどこに行くのか分からない「ナックルボール」がそうだ。球速が遅くても打ち取れるため、魔球とも呼ばれているが、詳しくはどんな球なのか。MLBの公式 Twitter が興味深い動画を公開していたのでお知らせしておきたい。

・全然回転していない

日本はもちろん、メジャーリーグでも投げる投手が少ないナックルボール。動画ではスローで映し出されるので、細かくどう動いているのかハッキリ見ることができる。ただ、これがそんじょそこらの変化ではないからヤバい。

というのも、ボールがありえないような軌道でバッターへと向かっていくのだ。また、投球後でもスススッとミットが動いているあたり、キャッチャーも最後の最後までどこに構えたらいいのか分かっていないのがうかがえる。

あとは空振りしたバッターの表情が全てを物語っているので、最後まで動画から目を離してはいけない。ほぼ無回転のボールに対し、何が起きたのか分かっていない様子が印象的だ。

・どこまで軌道に差が出るのか

ちなみに、同じボールを投げてどれくらい変化が出るものなのか。気になる人は、以前お伝えした「どんな軌道を描くのか一発でわかるGIFアニメ」もご覧いただきたい。バッターが打てないけどキャッチャーも捕れない。投げる投手が少ない「諸刃の剣」でもある理由が分かるぞ。

参照元:Twitter @MLB
執筆:原田たかし