コンビニといえば、どこも似たり寄ったり。多少の違いがあるとはいえ、店構えも商品の品ぞろえも同じようなもの。ほかのチェーンで人気商品が誕生したら、すぐにヨソがそれをマネをして売り出すため、独創的な商品を生み出すのは並大抵のことではない。

そんななかで、我が道を行くのがニューデイズである。ここの商品開発は独特で、とくにおにぎりに個性が光っている。最近見つけたのは、あの “ポテそば” を彷彿させる商品だ。まさかポテそばをおにぎりにしてしまったのか!?

・ローソンストア100もがんばっているが……

おにぎり商品といえば、ローソンストア100もまた、個性的な商品開発を行っている。近しいところでは2018年3月にお好み焼きとたこ焼きをおにぎりにしてしまっていた。だが、ニューデイズは3年前に、すでにラーメンをおにぎりにしている

麺類をにぎることを思えば、お好み焼きやたこ焼きをにぎることなんて序の口。ローソンストア100の独創性はまだまだニューデイズには及んでいないと言っていいだろう


・おむすびではなく「オムすび」

ニューデイズの恐るべきところは、世間で話題になろうがなるまいが、すでに事を済ませている点だ。実際に店舗に行ってみると、こんなものがある。

オムすび」(138円)だ。



あ~、オムすびか。


……………オムすび!?



オムすびであって、おむすびではない!

何でもない顔でこんな商品を棚にぶっこんでくるとは、さすがニューデイズ。やりおる……。



・ポテそばのおにぎりか?

これだけではなかった。棚をよく見ると、「ポテト入りそば飯」とある。……ポテそばのおにぎりか!? よくわからないが、「ポテト入りそば飯」と聞いて「ポテそば」を連想してしまう人は少なくないだろう。


ちなみに、ポテそばとは2014~15年頃にネット上で大きな話題になった蕎麦のことである。大阪・十三の「阪急そば若菜店」が販売して反響を呼んだもので、温かいそばの上にフライドポテトが乗っている。後に他のそばチェーンでも商品化され、本家の阪急そばでは、ざるそばバージョンまで登場している。


さらにその後に阪急そばでは、カルビーとのコラボでポテトチップスそばなるものまで販売していた。


・「そば」+「ポテト」に対する警戒感

「ポテト入りそば飯」は「ポテそば」と一切無関係である可能性も高い。ただ、「そば」と「ポテト」、この2つのワードが重なる時、何かが起きる気がするのは、私(佐藤)だけではないはず。したがって、「ポテト入りそば飯」(135円)に警戒心を抱いてしまう人は多いだろう。

それにしても、そば飯をおにぎりにするだけでは飽き足らずに、ポテトを入れてしまうとは……。ニューデイズの商品開発部門はどうなっているのか。かなりのやり手がいるに違いない。そして、JR東日本グループの会社が運営しているにもかかわらず、この商品の発売を許可してしまうとは組織全体が関与していることは否定できない。マジでやりおる、ニューデイズ。


食べてみると、ソースの効いたそば飯に、ポテトの食感がアクセントになっている。少々塩気が濃い気もするが、これはこれでアリ。

いずれにしても、ニューデイズにはこのまま我が道を行って欲しい。他のチェーンで何かが売れようが売れまいが、そんなの関係なく、独創性の高い商品をどんどん開発して欲しいと切に願う。

参考リンク:ニューデイズ
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24