2017年末に高値をつけていた仮想通貨市場は、2018年になると軒並み下落して冬の時代に突入した。流れを読めない素人(しろうと)は、乗り遅れていることに気づかずに容易に手を出し、夢を見る前に無残に散って行った。私(佐藤)もそのひとり……。

出口の見えない下落地獄を手探りで歩いていたのだが、ようやく暗いトンネルから脱する日が近づいてきたかも!? 3月末から70万円台を推移していたビットコインが、約1カ月ぶりに100万円台に回復したのである! 保有者の間では、ジワリと喜びが広がっている。

・2カ月で雪崩式に損失を膨らませる

1月中旬から仮想通貨に手を出してしまった私は、仮想通貨取引業者「コインチェック」のネム(NEM)流出騒動などの煽りを受けて、下落相場を見る毎日。あの時、稼げると言っていたヤツラの横っ面をひっぱたいてやりたい気分だった。とはいえ、うかつに手を出した自分が悪い……。

トータル6万円をつぎ込んだ挙句、2カ月の間で2万円が異次元に消え去り、その後のさらなる下落で2万8000円が見知らぬ世界へと旅立ってしまったのである。


・なぜか突然爆上げ!

正直にいう。もう仮想通貨の話をしたくない、そう思っていた。仮に6万円すべてが水泡に帰したとしても、仕方のないことだ、そう思っていたのだが……。

4月12日頃からビットコインをはじめとする仮想通貨全般がジリジリと持ち直してきて、24日の午前10時頃から突然爆上げ!


一気に100万円台まで回復したのである! マジかよ、「仮想通貨冬の時代」は終わったんじゃないの?


・元は取れたのか?

ヨッシャ―! この伸びなら元とれるだろ。いや、もしかしてプラスに転じてたりして。このまま一気に億り人ゾーンに突入じゃあーーーッ!!

と思いつつ、総資産を確認してみると……。


まだ1万5000円のマイナスだった。

・歓喜に沸くにはまだ遠い?

いつになったらプラスマイナスゼロになるのか。ちなみにビットコイン保有者は、狂喜乱舞しているかと思ったら、喜びの声は控えめ。「100万行ったか」「よし、100万超え」といった地味に喜びをあらわす声がほとんどだ。一時的な回復との見方が強いようで、誰もが一様に警戒感を持っている様子。

とにかく、この戦いはまだまだ続きそう。仮想通貨の明日はどっちだ?

Report:佐藤英典
Screenshot:コイン相場、Bitflyer (iOS)