ここ数年、お菓子や食品でよく見かけるようになった「麻辣(マーラー)味」。痺れる辛さ「麻(マー)」と、唐辛子の辛さである「辣(ラー)」が融合したフレーバーで、いわゆる本場の麻婆豆腐の味のことだ。

かつてない麻辣推しは自然発生的なものなのか、闇のチカラが働いているのかはわからないが、ついにここまできた! みんな大好きカレーとのコラボである。すでにスパイスたっぷりのカレーに麻辣が加わったらどうなるの?

カレーのアイデンティティは保たれているのか、はたまた素材の味を全殺しにかかる中華味に凌駕されるのか……気になったので実際に食べてみた!

・カルディで「麻辣カレー」が爆誕

ということで私(沢井)が手にしたのはカルディの「麻辣カレー(税込298円)」。2018年4月に登場した新商品で、同月末まで行われている “カルディの台湾フェア” こと「食べよう! 台湾」でもプッシュされている。

麻辣カレーは、これまでちょっとマニアックな飲食店などでチラホラ見聞きすることはあったが、誰でも手の届く場所に登場するとは「麻辣推し、ここまで」と感慨深い思いでいっぱいだ。

・麻辣味×カレーってどんな味?

カルディの麻辣カレーとはどんなものなのか。公式サイトによると

舌がしびれる! 中華系カレー
麻辣カレーの「麻」は花椒(ホワジャオ)の舌がしびれる辛さと、「辣」は唐辛子の舌がヒリヒリする辛さを意味します。リンゴ由来のやさしい甘みと「麻辣」独特の刺激的な辛さがクセになるアジアンテイストのカレーをお楽しみください」

とのこと。独特の刺激が味わえる「中華系カレー」であるそうな。

さっそくご飯にかけて食べてみたところ……むむむむ!? 何これ超甘いんですけど!? 大人の甘口カレーどころじゃない。コクはあるものの、幼児用のアンパンマンカレーかと思う甘さ。ええええ、一体どういうことなの!?

・後から来る来る麻(マー)と辣(ラー)!

「???」となっていたそのとき、そこで異変が起こった。辛さを感じたのである。なるほど後からジンワリくるタイプなのね! そして不思議な苦味のような味が広がってきた。苦味……いや、違うこれは「麻(マー)」だ! 花椒の痺れる辛さキター!! 

水をゴクリと飲むと、舌がしびれる。胃がジンワリと温かい。確かに麻辣な味わいが生きている。まとめると、

「リンゴたっぷりの甘口カレー → 唐辛子の辣(ラー)→ 痺れる辛さ麻(マー)」

と段階的に味わいが変わるカレーと言えるだろう。

・バランス型の旨味カレー

ただこれを中華系カレーと呼んでいいかどうかは、ちょっと判断がつかない。そもそも中華系カレーとは何なのか。もし現地のカレー風丼「咖喱飯:ガーリーファン(非日本風)」を指すのであれば、カルディの麻辣カレーは全くの別物だ。

謎は残るが、しかしウマイ。

本場四川の麻婆豆腐のような「辛ッッ!! そして麻(マー)! 胃まで痺れるゥゥ!!」という麻辣ぶりを期待するとガッカリしてしまうが、そういう思い抜きで食べるとなかなか美味。トンデモ味とか中途半端な味と思ってスルーしたら損ですぞ!

カレーの旨味も殺さず、同時に麻辣も感じることができるバランス型の旨味カレーである。うん、ウマイ。

参考リンク:カルディ「麻辣カレー」
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼カルディの「麻辣カレー」

▼中はドシンプル!

▼面白い味わいでした

▼大き目バラ肉が中国や台湾っぽいね! こういう演出も好(ハオ)だ!

▼カルディの台湾フェアでも推されていました。お店の方によると新商品なのでフェア終了後も取り扱いはあるそう