見知らぬ土地に行った際には、その土地のモノを味わいたい。食べものはもちろん、お酒も外せないっ! 記者が暮らす奈良県は日本酒が有名で、発祥の地ではないかと言われるほどだ。日本酒造りにおいて重要なポイントとなる水が、豊富なことが所以(ゆえん)だろう。

ということは、きっと他の酒を造ってもウマい……! そう考えたかどうか定かではないが、奈良市内にある「なら麦酒ならまち醸造所」では、クラフトビールを醸造している。その場で出来立ての奈良ビールを味わうことができるが、中でも季節限定の「苺ヴァイツェン」は思わずもだえるほどのウマさだった。くぅぅぅ~こりゃタマラン!! 

・まずは飲み比べセットで乾杯

「ならまち麦酒ならまち醸造所」はカウンターを主とする、まるでバーのような佇まい。ひとりでもゆっくり飲むことができる、落ち着いた空気感がありがたい。カウンターの奥には仕込み釜や発酵タンクらしきものが見え、いやが上にもテンションが上がって来る!! 

メニューには「ならまちエール」や「若草セゾン」「奧春日オールドブラウン」など、奈良にちなんだ魅力的な名前のビールがズラリ。あれもこれも飲みたい記者のような人にオススメなのが “クラフトビール3種飲み比べ(960円)” のセットだ。

このセットでは「ならまちエール」と「若草セゾン」「玄(くろ)」を楽しむことができる。いずれも個性的な味わいで、飲んでいてクセになるウマさだ。ぐびぐび飲むならば若草セゾン、ゆっくり味わうならば玄がオススメだぞ。また意外や意外に、奈良の名産・柿の葉寿司との相性がバツグン! 併せて楽しむことをオススメする。

・季節限定「苺ヴァイツェン」が超ウマい

また、口に入れて驚くこと間違いなしなのが「苺ヴァイツェン(M640円、L960円)」。仕込んでいるものが、なくなり次第終了の季節限定ビールだ。その名の通り苺を漬けこんだビールだが、見た目のノーマルさとは裏腹に口に入れるとまるでイチゴをそのまま食べているような香りと味

酸味と甘味のバランス、そしてジューシーさ。未だかつて経験したことのない味だった。お店の方が1リットルのビールに対して250ミリリットルのイチゴを漬けこんでいると教えてくれたが、なんとも贅沢(ぜいたく)ではないか。ちなみにイチゴは奈良で大切に育てられたあすかルビーだぞ。

満足しかない「なら麦種ならまち醸造所」の奈良県産ビール。日本人のみならず、外国からの観光客を案内しても喜ばれそうだ。日本酒よりもビール派はぜひ。そして運よく出会うことができれば、苺ヴァイツェンを飲んでくれよな! 

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 なら麦酒ならまち醸造所
住所 奈良県奈良市紀寺町956の2
時間 11:30〜20:00
定休日 木曜

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼出来立ての奈良ビールを楽しめる醸造所「なら麦酒ならまち醸造所」

▼真昼間から飲むことができるよ

▼奈良にちなんだ名のビールがズラリ……! 

▼奈良の名産・柿の葉寿司とビールが意外と合う

▼驚いたのは苺ヴァイツェン

▼大満足でござる

日本、〒630-8306 奈良県奈良市紀寺町956