連日のように熱いドラマが繰り広げられる平昌オリンピック。本日2018年2月23日に韓国と対戦するカーリング日本女子は、勝てばメダルが確定することもあり、その勝敗に大きな注目が集まっている。

さて、カーリング女子というと、彼女たちの間で交わされる「そだねー」という北海道弁が話題だ。スポーツニュースなどで聞いたことがある人も多いのではないか。しかし、このワードを聞いた元道民の私(あひるねこ)はこう思ったのである。「そだねー」って、何?

・流行中の北海道弁(?)

カーリングの試合中継では、競技中の選手たちの声がかなりしっかりと拾われている。例えばこんな感じ。

「こっち曲がってないんだよね」
「そだねー」

なんでも「そだねー」とは「そうだね」を北海道弁で言った言葉らしく、いま非常に流行っているようなのだ。すでにカーリング日本女子のことを「そだねージャパン」と書いたり、「そだねー」が流行語大賞候補だと書いたりするメディアも出てきているくらいである。

・それ、本当に方言なの?

現在は東京に住んでいるものの、元々私は北海道民だ。しかし「そだねー」という言葉を聞いても、いまいちピンとこなかった。というか、「そだねー」なんて普段言う? そう言ってる人、見たことある? なんなら初めて聞いたぞ。

私は3歳から20代前半まで、つまりもっとも言語を吸収する時期を北海道で過ごしている。北海道弁を話す友人や大人に囲まれて育ったはずだ。にもかかわらず、「そだねー」は北海道弁という紹介には、どうも違和感を感じるのである。果たして、それを方言と呼ぶのはどうなのか?

・語尾の伸ばし方が特殊

おそらく、方言というよりもイントネーションの問題なのだろう。本人は「そうだね」と言っているつもりが、訛った結果「そだねー」に聞こえる……と、こういうことではないか。ここで、同じく北海道出身・在住の記者ナガハシに話を聞いてみたところ、北海道全域では使われていないのでは? とした上で、興味深いことを語ってくれたぞ。

「北見・網走方面に少しだけ住んでいたことがあるが、全体的に言葉の語尾を上げながら伸ばす感じというか、『そだねー』っぽいイントネーションは確かにあった」

なるほど、これには私も覚えがある。子供の頃、近所に住んでいた女の子が「あんたがたさー」と、語尾を上に伸ばすような言い方をよくしており、それが強烈に印象に残っているのだ。あの言い方はまさに「そだねー」と同じイントネーションであった。

・北海道は広大

ただ「そだねー」に対し、Twitterなどを見てみると「よく言う!」「ていうか、北海道弁だったの?」といった意見も少なからずあったことは記述しておきたい。ホントかぁ? と思うと同時に、さすが北海道はでっかい道! という懐かしい言葉も私の頭をよぎったのだった。この「そだねー」、あなたはどう思うだろうか?

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼これが話題の「そだねー」である