甘かった。ここ数日の暖かさで完全に油断していた。このまま冬はゆるやかに終わるものだと、もうすぐ春になるものだと、勝手に思い込んでいた。花粉の飛散が始まったというニュースに現(うつつ)を抜かしていた。甘かった。ヤツは、そんな簡単に引き下がるようなタマではなかったのだ。

先月2018年1月22日、東京を大混乱におとしいれたあの雪が、またしてもこの地に降り注いでしまうようだ。そう、冬将軍による犯行である。花粉人気への嫉妬か否か。その隠しきれない狂気が、再び我々に襲いかかろうとしている……。

・冬将軍、再び

昨日15日の東京は、まるで春のような暖かさだった。ああ、そろそろ花粉症の季節だな……。そんな考えが頭をよぎった人も多かったのではないかと思う。ところが、これにブチ切れてしまったのが冬将軍である。「まだ冬は終わってねーんだよ!」と、ヤツは再び日本に牙をむいたのだ。

・都内でも雪か

日本気象協会運営の tenki.jp によると、来週19日~20日は本州の南岸沿いを低気圧が進む予想だという。この南岸低気圧こそ、1月22日に大雪をもたらした張本人だ。その影響で、関東はまたしても雪予報となっている。

tenki.jp は「今のところ」と前置きした上で、関東では19日の夜遅くから20日の昼頃にかけて雪や雨が降ると予想しているぞ。降り始めは雨の所が多いようだが、日付が変わる頃から都内でも雪になる可能性があるという。ピークは20日の朝とのことで、通勤・通学への影響が懸念される。

・学校、仕事はどうなる?

ただ、先月ほどの大雪にはならないそうなので、そこは不幸中の幸いか。とは言え、ちょっとでも雪が降るとパニックになってしまうのが東京だということを、都民はこの前の経験で身に染みて実感したはず。自宅待機、帰宅命令……あなたの会社がどんな判断をするのかが試される時である。

また、気温も大幅に下がるので注意が必要だ。20日の東京の最高気温は6度となっているので、冬物をしまうのはもうちょっと待った方がいいだろう。

皆が寒さを忘れ、その関心が花粉症へとシフトすることに腹を立てたかのようなこの現象。いや悪夢と言うべきか。花粉への嫉妬に狂った冬将軍の逆襲。まさに冬将軍リターンズ! やれやれ、なんとも迷惑極まりない話である。

参照元:日本気象協会、Twitter @tenkijp
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼まさに冬将軍リターンズ