家で片づけをしていたら、すっかり存在を忘れ切っていた物が出てくることがある。「そういや、こんなの持ってたな……」と懐かしい気分に浸ってしまうが、そんなアイテムが思わぬ形で “役に立つ” こともあるようだ。

というのも、ある男性が19年前の航空券を発見! そこで、今でも使えるかどうか航空会社に問い合わせたところ……意外な返事が返って来たというのである。

・19年前の航空券を発券した男性

英ニュースサイト『INDEPENDENT』によると、探し物をしている時に19年前の航空券を発見したのは、米ノースカロライナ州グリーンズボロに住むジョン・ウォーカーさんという男性。そもそもなぜ19年前の航空券が手元にあったのか? なぜ問い合わせようと思ったのか? 色々と気になるところだが、こんな事情があったそうだ。

彼は1998年12月31日にナッシュビルからサクラメントへ飛ぶユナイテッド航空のチケットを取っていたのだが、結局チケットを使わなかったという。そこで、当時ユナイテッドに返金してもらえるか連絡を取ると、以下のように書かれた手紙が1999年3月に返ってきたらしい。

「返金は不可能ですが、航空券に名前が記載された本人が使用するならば国内線のみ、今後も永続的にチケットは有効です」

“チケットは有効” との回答だったものの、特に旅行の予定もなかったジョンさんは航空券を箱の中にしまい込み、すっかり存在を忘れていたのだとか。そして約19年後……

航空券が発見されるに至った訳だが、ジョンさんは手紙に書かれていた “永続的に” という言葉に注目! 「もしかしたら今でも使えるかも!?」と思った彼は、ダメもとでユナイテッドに問い合わせてみることに。

すると航空会社は、その手紙に法的効力はないユニークなケースだと受け取ってくれ、378ドル(約4万1600円)分の引換券と交換してくることになったそうだ。ダメもとで聞いてこんな返事が返ってくるなんて……これはラッキー!

・ディズニーワールドでも似たようなことが!

そういえば、以前にロケットニュースで「1994年に購入した米ディズニーワールドの券を使ったらこうなった!」というニュースを紹介したことがある。

当時の入場券には有効期限がなかったから入場できたようだが、ディズニーにしても航空会社にしても、それだけ時間が経っていたらノスタルジックな想いに駆られて、特別待遇をしたくなるのかもしれない。

部屋の片づけや大掃除は面倒に感じることが多いが、思い切って重い腰を上げたら、ジョンさんのように嬉しい “再会” が期待できる可能性もありそうだ。

参照元:INDEPENDENTWFMY(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.