福岡県と言えば、右を向いても左を向いても美味しいものばかり。一度足を踏み入れたが最後、なかなか抜け出すことができないとも言われる場所だ。地元民にとってはお腹が満たされる幸せいっぱいの土地であるが、来訪者にとっては観光地が少ない点がネック。

しかし、記者は気付いたのだ。「目立った観光地がないのなら、島に行けば良いんじゃない」と。そこで訪れたのは宗像市の大島。世界遺産『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群に登録された8資産のひとつ「宗像大社沖津宮遥拝所(むなかたたいしゃおきつみやようはいしょ)」もあり、 “神守る島” と呼ばれる場所なのだ。

・神湊港から15分で到着

冒頭に書いたように大島の沖津宮遙拝所が世界遺産に登録されて以降、観光客は増加しているようだ。記者が足を運んだ際も、はじめて島に足を踏み入れると思われる観光客の姿がちらほら。そんな大島に行くためは、当然ながら船に乗らなければならない。

船は神湊(こうのみなと)漁港から1日7便出ている。港に行けばすぐに乗ることができるという訳ではないので、事前に宗像市の公式サイトなどで確認すると良いだろう。奇麗な海を眺めながら旅客船に揺られていると、約15分で大島に到着だ! 

・タクシーは島に1台

島に見どころはたくさんあるのだが、その見どころを楽しむためにも確保しなければならないのが交通手段! 島にはタクシーが1台しかないので、タクシーで島を回りたい人は絶対に事前予約をすべし。

ほかにもレンタカーなどあるが、それほど広い島ではないので個人的には港前から出ているバス “グランシマール” で十分ではないかと思う。元気がありあまっているという人はレンタサイクルもあるので、暖かい時期であればそちらを利用すると良いだろう。

・取り敢えず沖津宮遥拝所はマスト

さて、ゆっくりと島に滞在したいところだが、帰りのフェリーの時間も気にして行動しなければならない。記者もご多分に漏れず、それほど時間があるとは言い難かった。そこでバスの運転手さんに、おすすめスポットを聞いてみたところ「宗像大社沖津宮遥拝所に行ってみたらよか」とのこと。

その言葉に従い、沖津宮遥拝所に行ってみたところ、なるほど海沿いにそびえる社はとても神秘的。大島より48km先には上陸全面禁止の沖ノ島がある。その沖ノ島にある沖津宮を参拝しようと建てられたのが、この沖津宮遙拝所なのだ。

景色が良ければ肝心の沖ノ島も見えるそうだが、その日はPM2.5の影響で空がかすみまくって確認できなかった。残念……。それでも、その場所から見る景色やエメラルドグリーンの海は格別だった。

・もちろん魚もウマい

魚釣り目当てに来る人も多い大島は、当然ながら魚もウマい。港前の移動販売カーで何の気なしに購入した “漁師サンド(税込400円)” も、採れたてのフィッシュフライが入っていて大満足だった。福岡に来てどこに行こうか迷った人は一度、大島を攻めてみてはいかがだろうか。日常を離れてリフレッシュできること間違いなしだぞ。

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼神湊港から船に乗って大島へ

▼バスで島を回ってみた

▼まずは沖津宮遥拝所にお参り

▼天気が良ければ沖ノ島が見えるかも……

▼食べものも美味しかった

▼おだやかな空気が漂っている大島

▼また行きたいっ~!!