12人が死傷した草津白根山の噴火。2018年1月23日に噴火し、1週間経った現在も、気象庁は引き続き警戒を呼びかけている。そんな中、今度は山形県と宮城県の県境に位置する蔵王山に噴火警報が発令された。

・非難勧告が発令

気象庁の発表によると、蔵王山でマグマの動きによって生じる揺れ(火山性微動)が28日に1回、30日に2回観測されたそうだ。特に本日14時18分頃から31分にかけて発生した火山性微動の振幅は、これまで観測された中で最大のものだったという。また、山頂の南方向が隆起する地殻変動も継続しているのだとか。

これを受け、気象庁は噴火警戒レベルを2に引き上げ。噴火に伴う大きな噴石について警戒を呼びかけており、山形市では想定火口域(馬の背カルデラ)から概ね1.2キロメートルの範囲内に対し、避難勧告が発令されている状態だ。

なお、山形市のホームページによると、「蔵王温泉街及び蔵王温泉スキー場は、避難勧告対象区域からは離れており、当該区域には入っていない」とのこと。

この件について、野上浩太郎内閣官房副長官は「地元自治体や気象庁などから発表される情報に注意をしていただきたい」と注意を呼びかけている。近隣の方はくれぐれもご注意を。

参照元:気象庁山形市首相官邸、Twitter @c_1000_takeda
執筆:中澤星児

▼山形市から非難勧告が発令