数あるとんこつラーメン専門店の中でも “味集中カウンター” を設けるなど、特徴的な店づくりで私たちを楽しませてくれる「一蘭」。味の濃さから麺のかたさまで、自分でチョイスできるところも良いよな。記者は秘伝たれ2倍の白ネギ、麺バリかたが好みである。

さて、その一蘭の生産工程やラーメンの歴史を学ぶことができる施設『一蘭の森』が、福岡県にあることをご存じだろうか。限定ラーメンの提供もあり、「麺好きとして見逃せない!」と喜び勇んで足を運んだところ、ラーメン欲を120パーセント満たすことができる空間であったことをお知らせしたい。

・非日常的空間の「一蘭の森」

一蘭の森があるのは、福岡県の糸島市。近年、九州大学の移転により開発が進み、環境がガラリと変わっている人気のエリアだ。一蘭の森が建っているのは山の手で、坂を上っていくと突如として現れる。施設周辺を竹林で覆っており、非日常さ満載(まんさい)!

ただし、アクセスが良いとは言い難いところがネック。車で出かける場合は駐車場があるため問題ないが、電車で訪れる際は「九大学研都市駅」前から出る無料送迎バスに乗るべし。そしてバスを利用するのであれば、前日の午後4時までに一蘭の森公式サイトから予約をしておく必要があるので要注意だぞ。

・3つの見どころをチェックすべし

ここからは一蘭の森を楽しむポイントをお伝えしよう。見どころは大きく分けて以下の3つ! ひとつ、一蘭をはじめラーメンの秘密や歴史を知ることができる「とんこつラーメン博物館」。ふたつ、一蘭ラーメンの生産過程をのぞくことができる「美味しいラーメン生産工場」。

みっつ、同施設限定のラーメンを味わえる「食事処」だ。中でも生産工場は、普段は決して目にすることができない秘密のエリア。もちろん全工程を見学できるわけではなく、ほんの一部ではあるが、一蘭のウマさの秘密を垣間見ることができる胸アツスポットなのだ。

・限定メニューは2種

そして、なによりの楽しみは限定ラーメンだよな! 週替わりで「滋味系とんこつ」と「市場系とんこつ」の2種類を味わうことができる。なるほど、2回行かなければコンプリートできないシステムになっているんだな。その日、記者が食べることができたのは市場系とんこつ。

その昔、早朝から市場で働く人のために提供されていた味を再現したものだそうで、全体的に優しい味に仕上がっていた。スープはまろやかな舌触りで、チャーシューが少し塩気が効いていたように思う。なるほど、朝食べるにはピッタリではないか。

もう一方の滋味系とんこつも気になるので、これはもう一度来なければ。食べたい欲求には抗えないので仕方がない。このように、施設全体がラーメンテーマパークとも言うべき一蘭の森。見て感じて、そして食べて楽しめることを体感した次第である。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 一蘭の森
住所 福岡県糸島市志摩松隈256−10
時間 10:00〜21:00(工場見学は17:00まで、元旦のみ製造停止)
定休日 無休

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼その名の通り森……と言うか竹の中にある「一蘭の森」

▼一蘭の歴史やラーメンについて詳しく知ることができる「とんこつラーメン博物館」

▼製造工程をのぞくことができる「美味しいラーメン生産工場」

▼そしてお楽しみ「食事処」! まずは食券を買おう

▼昭和10年代、20年代、30年代をイメージした店構え

▼もちろん味集中カウンターも健在

▼一蘭の森限定ラーメン! 

▼もちろん麺はバリカタ!! 

▼お土産屋も併設されており、ちょっとした遊びができるコーナーも

▼雰囲気と景色が良くてくつろげるよ

日本、〒819-1306 福岡県糸島市志摩松隈256−10 一蘭の森