いつごろからだろうか。世の中に「トイレの便器にブンニュッとゼリーみたいなのを付けるタイプのトイレクリーナー」が出始めたのは。トコロテンみたいな要領でブンニュと押し出す『スタンピー』なんて商品や、チューブ式の『デコラル』なんて商品も売られているが、100円ショップ『ダイソー』にて、気になる商品を発見した。

よ〜くパッケージを見てみると……なにこれ、どう見ても『デコラル』じゃん!!


あまりにもデコラル。便器に花柄のスタンプをブンニュ……的なイラストも、ビックリするほど構図が同じ。

「香りが広がる」や「水ぎわの汚れを抑える」や「洗浄」や「防汚」などの言葉にいたってもソックリであり、「3本入りで約1カ月使える」というところまで同じときた! さらに……

なんと裏面の「使用方法」の部分にいたっては、説明内容もコマ数も、そしてイラストまでもがほぼ同じ……という、見ているこっちがヒヤヒヤするほどの激似っぷりなのであった。だ……大丈夫なのかな? OEM(受託製造)とかであることを祈る。

それはさておき、そんなに瓜二つの商品なのに、ひとつだけ大きく違うところがある。それは、言うまでもなく……価格だ。

店にもよるが、デコラルは3本入りのパックが約250円。しかしながらダイソーの3本入りは、当たり前だが100円だ。その差、約2.5倍。だったらダイソーのほうを選んだほうが絶対に得! ……と、ウキウキしながら購入し、さっそく家で使ってみた。

かわいいクマちゃん型になっているデコラルの容器と比べると、ダイソーの容器は質素である。無機質に「1、2」と書いてあるだけ。しかしこの番号にも意味があり、まずは「1」を押してブンニュとさせて……

なんだか青いウンコが便器にこびりついている的なビジュアルになったが、それは単に私のブンニュがヘタクソなだけであろう。気を取り直して「2」を押してブンニュ……


やっぱりウンコだ。さっきよりも、よりリアルなウンコである。お尻を拭き終えたのに、なんとなくまだウンコが腸内に残っている……みたいな “フン切れが悪い時” に出る「一口サイズのウンコ」に近いウンコである。それはさておき……

その後もがんばって何度かキバってみたのだが、便器に「青い花」が咲くことはなく……

やっぱり4つの青いウンコがこびりついていた。

「でもまあ、こんなもんだろ」と、特に何の疑問も持たずに、我が家のトイレは「少し良いニオイのする青いウンコ付き」という状態で落ち着いた。ところが……!!

後日、この記事を書くため、比較写真用に正真正銘の『デコラル』を買ってきた。そして、会社のトイレにデコラルをデコラってみたところ……


花やん!

キレイに花が咲いてるやん!!

ヘタクソなオレでも花になったやん!! しかも……

ダイソーのと比べると、こっちのほうが圧倒的に「いい香り」がするやん……!!

その差は歴然、圧倒的っ……! ブンニュとした瞬間に「芳香剤でも置いたっけ?」と思うくらいの芳香っぷりであり、すべてにおいて「全然ちがうやん!」となったのだ。

あらためて、パッケージの成分表を見てみると……

デコラル → 界面活性剤(36%ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、香料、安定化剤

ダイソー → 界面活性剤(39%、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル、ラウリルエーテル塩酸ナトリウム、脂肪酸ジエタノールアミド)、香料、色素

──似ているようで、ぜんぜん違うっ……!! どちらが「効く」のか、そして、どちらが良いのかは、科学者でもない私にはわからない。しかし、確実に私が感じたのは、

・ダイソーのよりも、デコラルのほうが、上手に「ブンニュ」しやすい。
・ダイソーのよりも、デコラルのほうが、圧倒的に「イイ匂い」がする。

という2点だ。

どちらを選ぶかは、あなた次第。ちなみに私の結論は、「ダイソーのよりデコラルのほうが2.5倍以上は高いけど、もしも次に買うならデコラルのほうかな……」であった。

Report:100均研究家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.