辛さの感じ方は人それぞれ。というのもつい先日、ロケットニュース24に「吉野家の『鬼辛豚チゲ鍋膳』はどれだけ辛いか食べてみた結果」なる記事が公開されていた。美味しそう! 辛いものは大好きなので、絶対にいつか食べようと決めていた。

だが、記事の中には「そんなに辛くない」的な記述があった。念のため、執筆者のK.ナガハシ本人にも聞いてみたが、やはり「辛くない」との証言。むむ〜、そんなに辛くないのか……とガッカリしつつも、美味しそうなので食べに行ってみた。すると……!!

・店員さん「これ、本当に辛いのですが、大丈夫ですか?」

カウンターに座り『鬼辛豚チゲ鍋前』をオーダーすると、店員さんが心配そうな顔をしながら「これ、本当に辛いのですが、大丈夫ですか?」と聞いてきた。

ンモ〜、またまたぁ〜。辛いとか言っておきながらマイルドなんでしょ? 知ってるんだからンモ〜♪ もちろん答えは、自信満々で「ハイ、大丈夫です!」だ。

キッチンの奥の方を見ると、グツグツと『鬼辛豚チゲ鍋前』を作っている。いいぞ、いいぞ。なかなかの本格派。調理中なのに、すでに美味しそうじゃないか。そして……

やってきました『鬼辛豚チゲ鍋前』。ナガハシから「追加で半熟卵を頼むとバッチグーかも」とアドバイスされてたことを思い出し、あわてて半熟卵を追加した。

よ〜し、これで完璧、美味しそうじゃないのォ〜……と、ひとくち食べたその直後!!

!!!!!?

お、おい……ナガハシ……これ……めちゃくちゃ辛いじゃねえか!!

完全に油断していた。“辛さの感じ方は人それぞれ” なことは知っているのに、グルメなナガハシの「辛くない」を、私は完全に信じ切っていたっ……!! なぜこんなにも辛いものを「辛くない」と言えるのかK.ナガハシ。あいつ、さてはタイ人……!?

そんなことを考えている最中も、私の額からは大粒の汗がジワリジワリ……どころか、ドボドボと流れ始めていた。まさにドボドボ。それはまるでシャワーのごとく。

私は極度の汗っかきでもあるのだが、ここまで瞬間的に汗が出てきた料理は久々だったので、あわてて自撮りで動画を回し始めた。

ハンカチなんて速攻でグショグショになって役立たずに。机上に置かれているナプキンで顔を拭いても拭いても、それでも間に合わない汗の滝。その辛さ、まさに鬼のごとし!!

なんだかメチャクチャ恥ずかしい……。あんなに自信満々で「大丈夫です!」なんて店員さんに言ったくせに、なんというザマだろうか。お盆の上なんて、汗を拭いたナプキンだらけ。心なしか、店員さんはプルプルと笑いをこらえているように見えた。

しかしながら、実に美味しい。辛さの読みは外れたが、「美味しそう」と思った直感は正しかった。辛いんだけど、止まらない。やめられないとまらないとは、まさにこのことっ……ってな感じだった。

ちなみにこの日、吉野家に行く直前まで女装をしていたナイアガラの滝のごとく流れる汗によって、毛穴に詰まったメイクの汚れが内側から押し出されたような爽快感があった。メイク落としの後に食べると美容効果も期待できるかもしれない。

てな感じで、予想外に辛かったが、予想通りに『鬼辛豚チゲ鍋前』は美味しかった。また食べたい。今度はハンカチではなく、大きめの顔拭きタオルを持参して。

参考リンク:吉野家「新着情報」
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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