様々な特徴を持った自動車が続々と発表されている昨今。自動運転機能が搭載されたり、スマホで遠隔操作ができたりと、技術の進化がまだまだ留まるところを知らないのはご存知の通りだ。

そんななか、地上最速のスピードを目指して開発されている超音速自動車『ブラッドハウンド(Bloodhound)』の試験走行が、先日初めて公の場で行われた。他の追随を許さないマシンの現在を動画と共にお届けしたい。

・膨大な費用をかけて開発されている超音速自動車

『ブラッドハウンド』は英国の公的部門のほか、民間企業の出資によって膨大な費用をかけて開発中の超音速自動車だ。海外メディア「ロイター」の情報によると、すでに約45億円(3000万ポンド)が投資されており、最終的には約90億円(6000万ポンド)に達する可能性もあるという。

2015年に車両やエンジンの実写動画が公開されたものの、走行シーンはCGで作られたイメージ映像のみであった。それから約2年間の時を経た2017年10月26日、ようやく公開テスト走行が行われた。

・まるでジェット機

テスト走行の様子は、動画「BLOODHOUND SSC makes first public test runs」で確認可能だ。走行シーンが10秒ほどしか収録されていないのが惜しいところだが、その走りはまるでジェット機! 飛行機のようなボディーフォルムをはじめ、火を吹く巨大なエンジン、ハイテクな運転席などなど、興味深い映像が見て取れる。

なお、今回のテストでは全長2.7キロのトラックを2回走行し、たった9秒間でスピードは時速約322キロ(200マイル)に達したとのこと。数年以内には地上最速の時速約1609キロ(1000マイル)に挑戦する予定だという『ブラッドハウンド』。目にもとまらぬ速さのマシンから、今後ますます目が離せなくなりそうだ。

参照元:YouTubeReuters(英語)
執筆:K.ナガハシ

▼走行シーンは01:15あたりから

▼走行シーンのみを映した動画はこちら