なんとも胸クソが悪くなるニュースが入ってきた。読売新聞によれば、髪が生まれつき茶色なのに学校から黒く染めるよう強要されたとして、大阪府の女子高校生が損害賠償を求め大阪地裁に提訴したという。

生まれつきの身体的特徴を無理矢理強制しようとする行為も許しがたいが、女子高生は学校に従い黒髪にしたにもかかわらず「不十分だ」とされ、授業への出席を認められないこともあったそうだ。しかも女子高生は不登校になってしまったというから救いようがない。

・読売新聞の報道

訴状によると、入学の際、学校側には髪の色は生まれつきだと説明していたという女子生徒。それでも教員からは「その髪の色では登校させられない」と黒く染めるよう求められたらしい。さらには「黒染めを約束するまで帰さへんぞ」などと言われたという。

確かにその学校で勉学に励むならば、校則は尊重すべきだろう。教員が校則にのっとり生徒を指導するのも当然である。……が、今回のケースは指導の範囲を逸脱してはいないだろうか? なにせ女子生徒は “生まれつき” の茶髪で、学校には事前に伝えてあるのだ。

現在、女子生徒は不登校になっており「身体的な特徴を否定し、人格権を侵害している」と主張しているという。なお、府教育庁は「取材には応じられない」としている。

・ネットの声

「これが教育と言えるのだろうか?」
「2017年にまだこんなことが起きるのか……」
「こんな校則なら無くなったらいい」
「日本の度量の在り方が端的に現れているような気がします」
「これは教育でも指導でもない、単なる脅迫だ」
「学校名も教員名もバンバン報道しろ」
「そもそも府教育庁が取材に応じられないってなんやねん」
「この女子高生の気持ちを考えると居たたまれないな」

学校側に理解を示す声はほとんどなく、厳しい声が大多数を占めていた。

仮にこの裁判で女子高生が勝訴したとしても、彼女が失ってしまった時間は戻ってこないし、心の傷も簡単には癒えないだろう。学校と教員は彼女の人生に対して責任が取れるのか? ネットの声にもあるように、誰かの人生を狂わせてしまうような校則ならば、無くなってしまえばいいと個人的には思う。

誰もハッピーにならない事案ではあるが、この件が大々的に報道され、今後このようなことが2度と起こらない契機になることを願うばかりだ。この1件、あなたはどう思うだろうか?

参照元:YOMIURI ONLINE
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.