グッと気温も下がり、もう冬目前。冬を迎えると、風に乗って中国からアイツがやってくる。PM2.5だ。正直、いい迷惑。もうやめて、とめてー!

だが、中国も深刻な大気汚染に手をこまねいているだけではなかった。北京に「100%完全電気バス」が登場。たった15分の充電で130キロ走行可、一度に最大200人を輸送OK、さらに「PM2.5除去システムつき」というのだ。

・北京に100%電気バスが登場

北京に電気バス(EVバス)が登場したのは、2017年10月22日のこと。北京で最も歴史あるバスルートのひとつ「1路」で運行が開始された。

このバスはガソリンを一切使わない「純電気バス」だ。排気ガスが出ないので、深刻な大気汚染に頭を悩ませる北京にはうってつけ。充電もたった15分で130キロ走行が可能。1路ルートは片道27キロなので、2往復してもお釣りがくる計算だ。

さらに、一度に160~200人を輸送することができるのだとか! 排気ガスが減る上に、交通渋滞の緩和も期待できる “神バス” というわけである。

それだけでも「ほー」と感心してしまうが、今回登場したバスには中国ならではのシステムが搭載されていた。

・PM2.5を除去できるらしい!

なんと「PM2.5除去システム」が搭載されているというのだ。何でも車内に特殊な装置がついており、車内のPM2.5濃度が一定以上になると、自動的に空気をろ過&浄化してくれるという。もちろん手動の操作もOK。

つまり、外は景色が真っ白になるほどPM2.5が充満していても、車内の空気はいつもクリーン。快適に過ごすことができるというのだ。マジかよ!?

・中国すげえな

そのほか、バリアフリー設備や安全装置も充実とのこと。これらの情報はあくまで運行会社の主張ではあるものの、これだけの対策をチャチャっと実用化してしまうのは、さすが中国である。

この10月にまずは10台が路線デビューし、11月末までに同路線を走る90台全てが、この新型車両に入れ替わるそうだ。

現在、中国ではEV車両の開発と普及が推し進められている。もちろん環境対策のためだが、一方で世界のEV車市場をリードしたいという思惑もあるようだ。

参照元:Twitter @yicaichina新華網AppleDaily香港(中国語)
執筆:沢井メグ

▼こちらがその新型車両だ