淹れたての上質なコーヒーが、100円で当たり前に買えるようになった現代。しかし一方で、有名ホテルで飲めば一杯5000円は下らない世界最高級といわれる超希少なコーヒー豆もある。

ご存知の方も多いかと思うが、ジャコウネコのフンから採れる『コピ・ルアク』がそう。一杯数千円とは、果たしてどんな味がするのか? 高コスパで人気の「マイルドカルディー」と飲み比べてみたので、感想をお伝えしたい。

・「コピ・ルアク」とは

『コピ・ルアク』を購入した場所は、コーヒー製造販売の老舗「三本コーヒー株式会社」が運営するオンラインショップ楽天市場店だ。

同社の情報によると、コピ・ルアクはインドネシア生息のジャコウネコがコーヒーの実を食べ、消化されずに排出された豆から採れたもの。なお、ジャコウネコは性器のそばにある会陰線から、香料として用いられる特殊な分泌物を出すほか、熟した甘みのある実だけを選んで食べるのが特徴だという。

気になるお値段は、100g(20g×5袋)で税込4380円。焙煎度はミディアムローストを選択し、挽かずに焙煎豆のまま届くよう注文した。

一方、飲み比べるのが、カルディーで人気ナンバーワンの「マイルドカルディー」である。こちらも同じく、挽かずに焙煎豆のまま購入。価格は200gで税込496円であった。

豆の価格を比較すると……コピ・ルアクはマイルドカルディーの約17倍! さすが、世界最高級といわれるコーヒー豆である。

・見た目と香り

さて、見た目にはどんな違いがあるのだろうか? 2つの豆を見比べてみたところ、コピ・ルアクの方が若干色が薄くて細長い。続けて、匂いを嗅いでみると…こ、これは! わずかながら、コピ・ルアクから今まで嗅いだことのないような芳醇な香りがした。もちろん、ウンコの匂いはまったくしない。

さらに注目すべきは、豆を挽いた直後の香りである。マイルドカルディーはいたって普通のコーヒー豆の香りだが、コピ・ルアクはグラインダーの蓋を開けた途端、バニラのようなまろやかな香りが「ホワッ」と広がるのだ

こんなにも、まろやかな香りが感じられるということは、味も期待せずにはいられない。さっそくドリップしてみると、見た目に大きな差はないようだ。続いて、飲み比べると……。

・飲み比べてみる

キターーーー! コピ・ルアクはコク深くて口当たりもマイルド!! 飲み込んだあとの鼻に抜けてくる香りも豊かだ。マイルドカルディーは後味がスッとすぐに引く一方、コピ・ルアクはジワーッと余韻が残る。

マイルドカルディはすっきり飲みやすく、万人受けするコーヒー。コピ・ルアクは味も香りも豊かで、高級感のあるコーヒーといった印象だ。クセが強いので好みは別れるような気がするが、確かにコピ・ルアクには独特の複雑な味わいが感じられた。

以上、最高級コーヒー「コピ・ルアク」と「マイルドカルディー」を飲み比べた感想である。店で飲むとなればハードルの高い「コピ・ルアク」だが、今回のようにネット通販ならチャレンジしやすい。興味のある方は、ぜひ1度飲んでみてはいかがだろうか?

Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.

▼こちらが「コピ・ルアク(ミディアムロースト)」

▼100g(20g×5袋)送料込で4380円

▼開封

▼豆を挽いた瞬間にまろやかな香りが漂う

▼ドリップして味わってみると……

▼豊かな味と香りが感じられた