4年に一度行われるスポーツの祭典「オリンピック」が、日本で開催されるまであと約3年。いよいよ、2017年10月28日であと1000日という節目を迎える。時の流れは早いもので、あと約1000回寝たら東京五輪の開幕である。

今からその時が楽しみだが、オリンピックといえば “人類の限界” に挑む超人が集う祭典なのは周知の通り。ただ、どれくらい人類が進歩してきたかと言われたら、ピンとこない人も多いのではないだろうか。そこで残り1000日の節目を前にご覧いただきたいのが、「人類は84年前に比べてどれだけ速く泳げるようになったのか分かる動画」だ。

・84年前の映像と比較

84年の月日が流れたとはいえ、泳ぐのは同じ人間。そんなに大きな差はない……と思いきや、まさかの光景に驚かされるのがオリンピックの公式インスタが公開した動画だ。内容は1932年のロサンゼルス五輪と昨年のリオ五輪の100メートル自由形を比較したものとなっている。

では、どれくらい速くなっているのだろう。再生してみると、昔の映像もかなり速く泳いでいるように見える。やはりアスリートは今も昔も超人……と思うところだが、次の瞬間に差が顕著なまでに現れる。50メートルの折り返し地点に差し掛かると……ほげえぇぇ!

・10秒以上の大差がつく

そう、2016年の選手は全員ターンしているにもかかわらず、1932年は折り返し地点にまったく届いていないのだ。しかも、衝撃はそれだけでないからヤバい。ゴール前の映像になると、差は数字にも現れる。

なんと2016年の最速タイムが47.58秒なのに対し、1932年は58.2秒。まさかの10秒以上の大差でフィニッシュとなったのであった。衝撃の結果だけに、公式アカウントが「ムンクの叫び」的な絵文字を使っているのも納得だ。

技術の進歩、トレーニング方法など、さまざまな要素はあるだろうが、想像以上に84年の差はヤバかった。ちなみに現在の世界最速記録は、ブラジルのセーザル・シエロ選手が2009年に記録した46.91秒。現代のトップスイマーは47秒の壁を破っていることも覚えておこう。

参照元:Instagram @olympics
執筆:原田たかし